まさに救世主「激安190円のり弁」の弁当屋さんは、経済活動として“健全”なのか?

 

しかし、気になることがあります。

生活苦に喘ぐ人が多い、いまの日本には、こんな商売人が必要なのですが、はたして健全な経済活動だと言えるのでしょうか。

店主の自己犠牲の上に成り立っている、激安店が多いのです。

質素な生活をしている店主もいれば、お店以外でアルバイトをしている店主もいます。

お客さまに喜んでもらうために、苦しくても値上げをしないのです。

お客さまが笑顔になることを店主は喜んでいるのですが、お互いが本当の笑顔になれる商売こそが、健全で正しい経済活動なのです。

素晴らしい商売人で、素晴らしい人財ですが、できることなら、安さを売りにするのではなく、儲かる手立てを考えて欲しいと思います。

こうした商売によって、助ける人と助けられる人がいる、現在の状況を「贈与経済」と呼んでいます。

経済社会の多様化が進むことで、見返りを求めずに、人にモノやサービスを与える、新しい仕組みができつつあるのです。

見方によっては、現代に必要不可欠な活動ですが、決して正しい経済活動とは言えません。

このような歪んだ社会構造を無くすことが、人びとの暮らしには重要なのではないでしょうか。

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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