会話が苦手な人は“間”が怖いと思っている人が多いようです。無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、間の捉え方次第で接客もうまくいくようになると語っています。
会話の“間”をどう捉えるか
実は先日、僕が大ファンである東京03の単独公演へ行ってきました。
東京での千秋楽で、今後は地方公演へ進んでいくのですが、今回も本当に涙を流しながら笑うほどおもしろい公演でした。
ネタバレはできないので細かいことは言えませんが、その公演の中で”間(ま)”に関するコントがあります。
会話をしている最中の”間”をネタにしたコントなのですが、要は間を怖がってしまうことで逆に会話がグダグダになるという話です。(興味がある方はぜひ単独へどうぞ)
”間”は会話がうまい人とそうではない人とで、捉え方が大きく違うものだなーと思います。
会話が苦手な人というのは、“間”は怖いものになっていることが多い。
どうにかして間を埋めようとして余計な言葉を挟んでしまったりするので、せっかく話がうまく進んでいるのに自ら流れを潰してしまうこともあります。
例えばコーチングの世界だと、コーチが間を埋めるように話をしてしまうと相手の考えを阻害してしまうのでやってはいけないとさえ言われます。
一方で、会話がうまい人は”間”の捉え方が全然違います。
恐怖の対象ではなく、使いこなす対象、つまり『手段』になっているのです。
お客様に質問を投げかけた時にはあえて間を取って考える時間を与えたり、提案をした後にはあえて間を取って選ぶ時間を与えたりと、間を手段として上手に活用しています。
この感覚は覚えておくと良いでしょう。
”間”は上手に使いこなすことができれば、「話さなくても接客をスムーズにする」ことができる手段となりえます。
捉え方として『怖いもの』や『作ってはいけないもの』だと捉えると、こうした手段にすることはできずに邪魔なだけのものに感じてしまいます。
本当に捉え方ひとつで、間の取り方、作り方は変わってくるのです。
僕も人と話をする時には、あえて何も喋らない時間も多々あります。
そうして間を使うことで、次に自分が話す言葉をさらに深く聞いてもらえるようにすることもあります。
”間”は怖いものでも何でもなく使いこなすものであるという解釈は、接客をする上では持っておきたいものです。
それだけで”間”は大きな味方になってくれますから。
今日の質問&トレーニングです。
1)接客において”間”が生まれてしまう時、あなたはどんな気持ちになっていますか?
2)”間”をポジティブなものとして捉えるためには、どのような考えや意識が必要ですか?
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