廃止じゃなくてよかった!青春18きっぷの発表が遅れたのはなぜ?

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毎年発売される「青春18きっぷ」ですが、今年の夏シーズンの発表はいつもより遅れたそうです。その理由について、鉄道・軌道系無料メルマガ『Magazine de Station』著者のM.Gさんが考察しています。

「青春18きっぷ」夏シーズンの発表が遅れたわけについての一考察

「青春18きっぷ」の2024年夏シーズンの発売が6月18日に発表されました。

例年だと春シーズンの前に春・夏・冬一括で発表されるのに、今年は春シーズンの前には春シーズンだけ発表されて夏シーズンと冬シーズンの発売については発表されなかったものですから、「春シーズンを以て廃止か」と受け取ってしまった人が多かれ少なかれいたようです。なので「Yahoo!知恵袋」では「青春18きっぷが廃止になりましたが云々」などという「フライング質問」を見かけました。

ここから先は筆者はJRの関係者ではないので「憶測に基づいての考察」になりますが、恐らく春のシーズンの最中に北陸新幹線の金沢駅~敦賀駅間が開業、およびそれに伴って北陸線の敦賀駅~金沢駅のうち敦賀駅~大聖寺駅間がハピラインふくいに、大聖寺駅~金沢駅間がIRいしかわ鉄道に移管したこと、それに伴って「この間は途中の駅では降りない」という条件で青春18きっぷで乗れる「特例区間」の変更に関して関係する第三セクター鉄道会社との調整が必要になったこと、これが「夏シーズンの発売発表が遅くなった主な原因」ではないかとみています。

くどいようですがこれはあくまでも筆者による「憶測に基づいての考察」ですからね。

変更になった「この間は途中の駅では降りない」という条件で青春18きっぷで乗れる「特例区間」というのは、越美北線の利用客の救済のための「ハピラインふくい線の敦賀駅~越前花堂駅間」七尾線及び城端線・氷見線の利用客の救済のための「IRいしかわ鉄道の津端駅~倶利伽羅駅間並びにあいの風とやま鉄道の倶利伽羅駅~高岡駅~富山駅間」ですね。

つまり越美北線の方へ青春18きっぷだけで行くには「北陸線から敦賀駅を経てハピラインふくいへの乗り継ぎ」なのでまだいいのですが、七尾線の方へ青春18きっぷだけで行くには「高山線から富山駅を経てあいの風とやま鉄道およびIRいしかわ鉄道への乗り継ぎ」になってしまったのです。

御存知の方はご存じでしょうけど高山線は本数が少ないのでそこで一苦労となってしまいますよ。

まあ筋金入りの18キッパーなら「だが、そこがいい」となるんでしょうけどね。

なお春シーズンの途中・つまり3月14日までは七尾線の方へ行くなら「北陸線から金沢駅を経てIRいしかわ鉄道の津端駅までの乗り継ぎ」でした。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 M.G 【発行周期】 不定期(ほぼ月刊)

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