ドン・キホーテ創業者が教える「不運から這い上がる」経営・マネジメントの考え方

 

さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。

運のいい人とは「運を使い切れる人」であり、運の悪い人は「運を使い切れない人」あるいは「使いこなせない人」だと言える

とりわけ会社(組織)には「集団運」というものがあって、これが成長と発展の決め手になる

不可避なものに対する諦めの良さも、強運の基礎になる

「挑戦者」であることが、運を引き寄せる上での前提条件

人生においては常にチャレンジを続け、サンプル数を多くしていくことが重要

経験した不運が大きければ大きいほど、訪れる幸運は不運に“反比例”して大きなものとなる可能性が高い。そういう時は、まさに「得手に帆を揚げる(得意なわざを発揮できる好機が到来し、調子に乗って事を行うこと)」ようにして、エンジン全開で思い切りレバレッジ(てこ)をかけ、その幸運を一気呵成に増幅させなければならない。「運を使い切る」ことに全力を注ぐのだ

何回失敗しても、圧倒的な“大勝ち”があればいい

「情熱空間」を“損切り”し、「長崎屋」を買収。後述する新たな業態に資金と人材を投入したのだが、これが大いなる“吉”と出た。「長崎屋」の買収により、それまで当社が弱かった食品部門(とりわけ生鮮部門)のノウハウを獲得することに繋がり、〇八年六月には、後にドン・キホーテに次ぐ主力となる「MEGAドン・キホーテ」の一号店を開業

「打率と打点の交差主義比率」

「交差主義比率」は、在庫の商品がどれくらい利益を上げているのかを確認するための計算式であり、「在庫回転率×粗利益率」を計算し、この比率が高いほど、効率よく儲かっている商品だ。ということは、その商品に力を入れていくのが、もっとも合理的なビジネスの勝ちパターンだと言える

「果敢な挑戦」と「迅速な撤退」は、常にセットであるべきだ

戦略や戦術を語る前に、まずは戦闘モードを全開にせよ

他罰的な人は避けた方がいい

「人は人のことなど分からない」。だから「時間のテスト」が必要になる

原因を解決しようとする側ではなく、原因になっている側から発想してみる

ビジネスは二者択一ではなく、常に「こちらも立て、あちらも立てる」という「AND」の発想をしないと成功しない

経営者の一歩より社員の半歩

巻末には、著者が『ビジョナリー・カンパニー』に触発されて作ったという、『源流』の抜粋が掲載されており、経営理念や行動規範を作ろうと思っている経営者は、必読の内容です。

ビジョナリー・カンパニー

「マネジメントの鉄則九箇条」

「次世代リーダーの心得 十二箇条」

あたりは、壁に貼っておくといいと思います。

ぜひ、読んでみてください。

image by: yu_photo / Shutterstock.com

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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