会社で起こる不思議な現象。なぜ仕事が集中する有能な“忙しい人”の方が“暇にしている人”よりも伝えるスピードが早いのか

 

忙しい人のほうが、なぜ伝えるのが速いのか?

仕事が速い人は、忙しい。

会社では有能な人に仕事が集まります。そのためできるビジネスパーソンは必然的に忙しくなります。そして、不思議な現象が起こります。

忙しい人のほうが、暇にしている人より伝えるのが速い。

例えば、メールの返信。忙しい人は、開いて読んだら、その場で返す。今ここで返信しなければ、次はいつ返信できるかわからないからです。次々と仕事をこなすために、メールを開いたなら読み、その瞬間に返し、その仕事を終わらせる必要があるのです。

一方、暇な人は、いつ返してもいいと思い、面倒なメールは先延ばし。何度も日を改めて、そのたびに何度も読み返し、やっと返信します。いつでも返せると思っているので、文章を作成せず返信も遅いのです。忙しい人より、2倍も3倍も時間がかかります。

仕事は、「忙しい人に頼め」といいます。忙しいので、この時間にしかできないという気持ちになります。面倒な相手にでもすぐに連絡します。時間がないので期限があります。期限は人を集中させます。

暇な人は時間に余裕があるので、面倒な相手だから伝えるのはイヤだな、明日でもいいかな、明日になったらまた明日と、伝えることを先延ばしにします。

「先延ばし」をやめる

いち速く報告や提出をすることで、多少クオリティが低くても、受け取る相手は、そのスピードに驚きます。感動すら覚える人もいます。仮に、修正点があっても「こことここを直しておいて」と、修正箇所が見つかり、そこを直せばその仕事は終わります。

暇な人は、遅くなるデメリットを知りません。時間が経ち、よりクオリティの高いものを作らなければ提出できなくなり、また遅くなるという悪循環。期限ギリギリになって提出し、方向性も違っているのでやり直し。「遅くなって申し訳ありません」という言い訳の文章を考えるのにまた時間がかかります。いかに速く伝えるかによって、仕事は片づき、生産性も上がっていくのです。

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