人類が絶滅せずに生きながらえる術。「ケア性」という素敵な奇跡

 

この過酷な環境で絶滅をせずにいるのは、「私たち」がケアをしているからだと説く。「僕たちは、ケア抜きには生きていけなくなった種である」。これを書いている中で、みんなの大学校の講義がはじまり、和歌山県紀の川市のチンドン楽団トンカラポンガの演奏が始まった。

チンドンのリズムに合わせた楽しい演奏の締めくくりは沖縄県無形文化財である八重山民謡保持者、大工哲弘さんが歌っていることで有名な「ハートランド」の合唱。ゆったりとしたリズムの中で、オンラインでつながった全国のみなさんはゆったりとした気分で歌えただろうか。

「心に咲いた花に 戸惑いながら 明日へと続く道を さがしているのか ひとりでゆけない ひとりでゆけない 幸せという名の 遠い国 ゆきたいよ ゆきたいよ こころ やすむばしょに ゆきたいよ ゆきたいよ きっと あるはずさ」

誰もが一緒に何かをやる時、何かしらの境界線がなくなって、共にあることを感じた時、私たちは幸せを実感する。この歌を歌いながら、私はそんなケアの世界の中で幸せな気分にひたっていた。

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障がいがある方でも学べる環境を提供する「みんなの大学校」学長として、ケアとメディアの融合を考える「ケアメディア」の理論と実践を目指す研究者としての視点で、ジャーナリスティックに社会の現象を考察します。

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