さっそく、気になるポイントを赤ペンチェックしてみましょう。
人の鼻は、30~60日で置き換えられる400種類以上の嗅覚受容体によって、1兆種類もの匂いを嗅ぎ分けることができる
欧米に暮らす人々はナツメグやクローブ、シナモンの味に秋と冬の祝日を感じる。結婚式に食用の花がつきもののインドでは、ハーブと柑橘系の味がするマリーゴールドの花は祝い事を連想させる
アートや美は、文字通り脳の回路をつなぎ直すことができるのだ。新しいシナプス結合の形成を促すための、秘伝のソースのようなものである
シナプス結合が除去される現象は「刈り込み」と呼ばれる。では、脳はなぜ結合を刈り込もうとするのだろう。理由は庭師が木や茂みの枝を剪定するのと同じだ。より強く、健康的な形状に成長するよう促すためである。加えて、脳はエネルギーの浪費を嫌う。ある行動を起こすために使用する細胞、すなわちシナプスが少ない方が、エネルギー効率が高まるのである
豊かな環境のグループは貧しい環境のグループに比べ、大脳皮質の厚さが6%増していた(神経学者マリアン・ダイアモンドが行ったラットによる実験)
美の3要素
・感動運動系
・報酬系
・認知的知識および意味づけ
私たちがどこで生まれ、どのように育ち、それぞれどのような経験をしてきたのかといったことが重なり、何を美しいと感じるかが決まる
「オシャレ」と思った部屋が、本当に心地いいとは限らない
内耳のなかのリンパ液が有毛細胞の感覚毛を揺らし、それが神経インパルスという信号を発生させ、脳へと伝えられる。こうしたインパルスは強い感情や記憶を呼び起こす神経回路を通って脳へと伝達される。そして気分や行動を一瞬で変化させる。音の振動には体を恒常性の状態に戻し、闘争・逃走反応から抜け出させる作用がある
色をぬっている間は不安を示すすべての物理的指標が下がり、不安を感じる度合いも低下していることが読み取れた
詩は薬としても用いられ、古代ギリシャでは他の医療行為とあわせて詩を「処方」していた
ほぼ毎日物語を読む子どもは、健康に関わる行動や健康状態が良好だった
持続的幸福の6つの基本的な特性
・好奇心と感嘆
・畏怖
・豊かな環境
・創造性
・儀式
・斬新さと驚き
アートを活用した教育、癒し、能力開発のヒントが書かれており、教育関係者にはぜひ読んでいただきたい内容です。
どうすれば人を感動させるコンテンツが作れるかのヒントも書かれており、メディア関係者やマーケター、商品開発者も読んでおくといいと思いました。
健康や教養のため、アートを学ぼうと思っている人にもうってつけの一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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