「母親を殺す」と脅迫した重大事態いじめの“調査対象”である教育委員会が「第三者委員会を設置」は“泥棒が警察を選ぶ”のも同然

 

当分続くことになりそうな子どもたちの「試練の時代」

第三者委員会の設置にはそれなりの予算が掛かります。まあ、実際、委員の報酬なんて専門家からすれば、理不尽で不当に安い報酬ですから、こればかり受けていたら破産するのは間違いないのですが…。

それでも予算は掛かります。しかし、そのかけた予算についても、専門家たる委員会が提唱する予防策や分析結果を最大限活かさなければ、二度と起こさせないという観点からも、血税をドブに捨てるのと同じなわけです。

仮に検証もせず、有効ではないやってます感だけの策しか講じないのであれば、やらなきゃいけないからやっただけのものになるわけです。

だからまずは、提唱が実行されているのか、具体案として検討されているのかを検証して対策をより進化させなければなりません。そうでないと、重大事態いじめ発生で大変にならないようにするためには、どう蓋をするかの隠ぺい策ばかりが行われることになるでしょう。

実際、隠ぺい策ばかりが講じられていますし、国レベルでも如何にレベルを下げるかの検討がされています。今回の「重大事態の調査に関するガイドライン」改正の意見公募でどれだけ意見が反映されてダメ路線から通常運転に戻せるかが今後を占う指針になるだろうと思いますが、ダメから通常運転であることから、戻せてこれまでのダメ路線には変わりがないことは言うまでもありません。

当分、こどもたちの試練の時代は続きそうです。

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社会問題を探偵調査を活用して実態解明し、解決する活動を毎月報告。社会問題についての基本的知識やあまり公開されていないデータも公開する。2015まぐまぐ大賞受賞「ギリギリ探偵白書」を発行するT.I.U.総合探偵社代表の阿部泰尚が、いじめ、虐待、非行、違法ビジネス、詐欺、パワハラなどの隠蔽を暴き、実態をレポートする。また、実際に行った解決法やここだけの話をコッソリ公開。
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