ホンダと中国の国有自動車メーカー東風汽車との合弁外車「東風ホンダ」。2003年に設立された同社が中国で開発した現地向けEV「イエ」ですが、はたして中国市場に受け入れられるのでしょうか。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』は今回、7月に中国で登録された新車のラインナップを伝える記事概要を掲載。併せて東風ホンダ「イエ」の売れ行き予想も紹介しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:相変わらず盛りだくさんの中国新車登録でかすむホンダ新EVイエ
相変わらず盛りだくさんの中国新車登録でかすむホンダ新EVイエ
中国工業・情報化省が発表した2024年7月登録の新車において、各社様々趣向を凝らしている。
満を持して今期に登録されたホンダ「イエシリーズ」の初弾となる東風ホンダ「イエS7」がかすむほど。
実質的にはモデルチェンジだったり、新たなパワートレイン(BEVのみからPHEVも)設定だったりだが、その状況を見ていく。
BYDは最新PHEV
まずはBYD、王朝シリーズで、「漢」と「宋Pro」にDM-iを設定、先日発表した第五世代DM5.0を搭載した。
「漢」に至っては、レーザーレーダーを搭載、スマートドライブ版と位置付けた。
BYDがレーザーレーダーを採用すること珍しく、またスマートドライブは高級ブランド「騰勢(DENZA)」を中心としていたが、今後は王朝・海洋シリーズでも適応されていく可能性がある。
BYD軍艦への苦悩
海洋シリーズでは「アシカ(シーライオン)05」が登録された。
もうすでに完全な「宋Pro」の姉妹車で全く同一スペック。
しかも車名に合った生物フェースではなく、むしろすでに死に体の軍艦シリーズのフェイスを保持。
中国現地でも「去年発表されていれば護衛艦05と呼ばれていただろう」とし、軍艦シリーズ終焉を匂わせた。
Xpengはセンサー非搭載
小鵬(Xpeng)はフラグシップBEVセダン「P7」の「P7+」を登録。
BYDはレーザーレーダー重視だが、この「P7+」でXpengはレーザーレーダと決別。
高額ハードを削ることで価格引き下げを図った形だが、中国およびグローバルの流行からは外れる形。
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