蓮舫氏か新人候補か?萩生田氏を引きずり降ろす刺客たち
萩生田氏の東京24区は、裏金議員のもとに刺客を送り込もうと画策する野党のリストに入った。事実、立憲民主党の長妻昭政調会長は、7月25日、同選挙区に独自候補を立てると言明している。
2012年以来、萩生田氏が安定して勝ち星を積み重ねていたため、前回の21年には候補者擁立を断念したが、ようやく萩生田氏を撃破できるめどが立ったということだろう。
いまや萩生田氏は、党総裁選で勝ち馬に乗るための算段をするどころか、自らが政治家として生き残れるかどうかの瀬戸際で苦しんでいる。統一教会との関係についても、裏金についても、説明責任から逃げるばかり。有権者にそっぽを向かれるのは当然だ。
識者の間からは、立憲が萩生田氏の対抗馬として、蓮舫氏を出すつもりかもしれないという見方も出ている。だが、萩生田氏が相手なら、無名の新人であっても倒せる可能性がある。もちろん、野党側がクリーンなイメージの統一候補を立てれば、である。
いったん崩れかけた選挙地盤を立て直すのは難しい。なにより、金の力に頼り世襲がはびこる自民党という政党のブランドイメージが落ちてしまったこと。それに、萩生田氏の場合、選挙協力をめぐって悪化した創価学会・公明党との関係を修復できていないことも、重くのしかかる。
昨年5月、公明党は、衆院小選挙区の「10増10減」にともなう候補者調整を自民党と続けるなかで、5議席増える東京の小選挙区のうち28区と29区に候補者を擁立したいと主張した。
しかし自民党は、28区に当時の政調会長、萩生田氏と親しい前衆議院議員の立候補を内定していたことから、公明党の要望をはねつけた。









