何かを習慣づけることって、簡単なようでいて、とても難しかったりしますよね。みなさんは継続することができていますか? 今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、習慣化するために最も重要な考え方を紹介しています。
習慣を続けられる最重要な考え方!ただ、生きてさえすればいい
■ すごいことを成し遂げられなくてもいい。「私たちは生きていさえすれば良いのよ」
さて、世の中にはいろいろなドラマや映画、小説、そういった物語があります。
その中で記憶に残っているものは何かと聞かれたら、すぐに思いつくものとして太宰治先生の「ヴィヨンの妻」という小説があります。
その小説の中に、主人公の奥さんがいらっしゃるのですが、その奥さんがすごい大変な目、辛い目に遭います。
そして最後に一言、「私たちは生きていさえすれば良いのよ」と言います。
これは自分の心の中に染み入る言葉だなと思います。
例えば、ものすごいことを成し遂げたらもちろんそれは素晴らしいし、何かを作り出したら素晴らしいけど、そうでなかったからといって気に病む必要はありません。
トップの成績になったら素晴らしい、そのための努力も素晴らしい。
けど、そうなれなかったからといっても気にする必要はないよというのがこの小説のテーマとして語られているのではないかなと考えています。
太宰治先生は途中で自殺してしまったので、「生きていさえすれば良い」というのは、なかなか難しいということなのかもしれません。
難しいことだからこそ「生きていさえすれば良い」というテーマには、揺らぐことのない価値があると皆さんも認識していただければと思います。
■ 習慣化において重要なのは、「続けていさえすれば良い」という精神!
習慣を続けることについても、この考えは役に立ちます。
例えば、僕はマンガを作っています。
マンガもずっと継続して作ることが重要です。
例え、トップ1位の人気になれなくても継続し続けること、連載し続けること、これが重要だと考えて自分は頑張っています。
これはすべての仕事やビジネス、いろいろなものに対しても言えるのではないでしょうか。
すごく良い成績を上げるのはもちろん素晴らしいことです。
ですがそうではなくても、一個の仕事を継続すること、勉強で成績が振るわなかったとしてもその勉強をしつこく繰り返していくことには価値があります。
そしてその積み重ねこそが最終的に大きな達成に至ると考えます。