狙われたら逃げられない。探偵は「張り込み」のためにどんな下調べをしているのか

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「探偵」と聞いて多くの人が真っ先に思い浮かべるのが「張り込み」。現役探偵の後藤啓佑さんは、「一番大切であり難しい」としながらも「奥が深くて個人的には面白い」と言います。今回のメルマガ『探偵の視点』では後藤さんが、そんな張り込み調査について徹底解説。どのような下調べのもとで人員と道具の選定を行うかを明かしています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:張り込みの探偵視点

張り込みの探偵視点

張り込みって簡単?難しそう?人によって様々なイメージがあると思いますが、個人的に、探偵の調査で一番大切であり難しいのがこの「張り込み」です。本日は、探偵の張り込みについて少し詳しく見ていきましょう。

探偵の調査現場には、「対象人物の通過場所を網羅する」という鉄則があります。どういうことかと言うとこれは張り込みの際に一番必要な作業で、例えば対象人物が一軒家の自宅にいる場合、その自宅の玄関を監視していれば“ほぼ100%出入りを確認できる”状態になります。

では、マンションであればどうでしょう?405号室だとしたら、405号室の玄関が見える位置取りができればいいですがどうしても見えない立地や状況もあります。そんなときは、マンションのエントランスや裏口、駐車場への出入り口、ゴミ捨て場への道など外へ通じる場所を“全て”押さえていれば、“ほぼ100%出入りを確認できる”状態になりますよね。

勤務先のビルでは?ビルのエントランス、裏口、地下鉄への通路などこれもまた、ビル外へ通じる場所を“全て”押さえていれば、“ほぼ100%出入りを確認できる”状態になる。

このように、「対象人物の通過場所を“網羅”する」というのは張り込みでは必須作業になります。網羅できていなければ、すぐに「どこに行ったかわからない」という状況に陥ります。

探偵の世界では「90%表の玄関から出るなら、そこだけを見ていればいい」というのは絶対にありません。

少しでも別の可能性が出てきた瞬間に「補足できない」状況になり、調査自体が成功から大きく遠のきます。

「対象人物の通過場所を“網羅”する」は絶対なのです。

これを行うためにやるのが

  • 対象人物が関わる建物の下調べ

です。そしてその下調べの結果、1人でも張り込みが可能なのか最低2名必要、あとは特殊機材でカバーできるのかなどの“人員”と“道具”の選定が行われます。

こうして、毎現場ごとに必要人員と必要機材を揃えた調査チームで仕事に向かいます(だいたいは、2名+自転車や特殊カメラでカバーできますけどね)。

「対象人物の通過場所を100%“網羅”する」というのは、素人ではなかなか難しい。そして上記に加え、対象人物の警戒心、周辺住民の警戒心、そもそもの張り込み位置取りが可能なロケーションなのかなど、様々な要因も絡んできます。

いかがでしょうか?めちゃめちゃ奥が深くて、個人的には面白い!(笑)のが張り込みです!!

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後藤啓佑この著者の記事一覧

平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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