鋼のような強靭な心をもつことでは決してない「真の強さ」
「私」たちも同じです。そまるで呪文のように「失敗は成功のもと」「挫折は人を強くする」などと繰り返したり、マイナスを何とかプラスに転じようとしがちですが、まずは徹底的に悔しがる。誰に何と言われようと、とことん吐き出したほうがいい。時には誰かのせいにするのも「あり」だし、逃げたっていいのです。
そして、もうこれ以上悔しがれない、となったら、そこで「私」と向き合う。「自己受容=self-acceptance」を高めるのです。
自己受容はナルシズム的な自己愛や過剰な自尊心とは違い、目をつむりたくなるような不甲斐ない自分であっても、正面から向き合うことで高まる感覚であり、ありのままの自分と“共存”する覚悟です。
その覚悟ができてこそ、なすべきことが明確になり、自ら運命をも切り開く真の強さがもたらされます。
そして、自分と向きあったあとは、周囲に目を向け、「自分の足りないもの探し」をする。他者と共に過ごし、他者の動きに目を凝らし他者の言葉に耳を傾け、すべてを学びに変えるのです。
真の強さとは、鋼のような強靭な心をもつことではなく、スポンジのような柔らかさと、多少ひっぱられても切れることのないしなやかな心を持つこと。
そうすれば「私」の可能性は無限に広がります。
オリンピックも終盤に入りますが、アスリートたちの汗と涙に心を震わせてください。
いくつになっても「私」は成長できる!と信じて。
みなさんのご意見、お聞かせください。お待ちしています。
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