全国的なコメ不足が国民の食生活に暗い影を落としている。一部では「今回のコメ不足は、政府による戦争準備が原因では?」との説まで浮上。いわゆる陰謀論の一種だが、荒唐無稽とまでは言えない面もある。今回の政府対応やマスコミ報道には不自然な点が多く、また今年6月に「食料供給困難事態対策法」が成立したばかりだからだ。
陰謀論か真実か? 令和の米騒動をめぐる怖いウワサ
東京都内のスーパーや小売店で、主食のコメがほとんど入手できない異常事態が発生している。マスコミ報道では“令和の米騒動”という呼称が定着し、SNSでは「どこもかしこもコメが売り切れててヤバい」「店に聞いたら当分コメは入ってこないと言われた。どうすんのこれ…」といった悲鳴も。
そんなコメ不足に関して今、気になるウワサが流れている。今回の“令和の米騒動”から「戦争前夜」を感じる人が増えているというのだ。これは1993年に起きた“平成の米騒動”では見られなかった現象。一体どういうことなのか?
ネットメディア編集デスクが経緯を説明する。
「実は今回のコメ不足は、6月頃から少しずつ深刻化しています。政府は当時から『コメの需給は逼迫していない』と繰り返してきました。ところが現実の店頭では、コメの品薄に拍車がかかるいっぽうです。本来であれば備蓄米を放出するべきなのに、政府は対応を渋っています。さらに、ここにきてマスコミが『国産の新米が出回る秋には普通に買える』などと報じ始めたことによって、『さすがにこれは何かがおかしい』と感じる人が増えてきました。ネットでは今、『政府が戦争準備で市中のコメをかき集めているのではないか』『台湾有事に備えてコメを大量備蓄しているのではないか』といったウワサが広がりつつある状況です」(ネットメディア編集デスク)
調べると今回のコメ不足、すでに6月11日の参議院農林水産委員会で共産党の紙智子議員が指摘していた。政府の対応が後手後手になっている印象は否めない。
「メディア報道では、『外国人観光客の消費量増加』や『南海トラフ地震騒動による買い占め』もコメ不足の原因としてよく挙げられます。でも、それでは計算がまったく合わないんですよね。そもそも精白米は生鮮食品で長期保存には向きません。防災対策でコメを多めに買う人はいても、それで東京都内のスーパーの棚がスッカラカンになるなんてことは本来、考えられないわけです」(前同)
このまま「2024年食料危機」予言が成就するのか?
SNSなどでまことしやかに囁かれはじめた「コメ不足=戦争準備説」だが、このウワサの背景には「2024年食料危機説」の影響もありそうだという。
先のネットメディア編集デスクが説明する。
「スピリチュアル界隈では、もともと2024~2025年頃にかけて“世界的な食糧危機が起きる“という予言が知られていました。そのため少し前から、食料の長期保存を解説する“備蓄系ユーチューバー”が人気を集めていたんですよ。そんな中で、日本人の主食たるコメが本当に店頭から消えてしまった。予言は的中したと解釈する人が増えるにしたがって、『もう陰謀論と笑ってはいられない』という空気感が醸成されているようです」(ネットメディア編集デスク)
弊サイトでは今年3月の記事で、「2024年までに食糧備蓄をしてください。」「経済崩壊78年周期はグレートリセットのため意図的に実行されます。」という警告が印字された謎の1000円紙幣が市中に出回っていることをご紹介した。
【関連】あなたの財布の中にも?市中に出回る「謎の千円札」は何を警告しているのか。印字された経済崩壊、食糧危機、グレートリセット…
また下記の記事でも、海外発のムーブメントである“プレッパー”なる人種が国内で増加し、備蓄系ユーチューバーが注目を集めていることをお伝えしている。
【関連】富士五湖震源の“嫌な揺れ”で「富士山の大噴火」に備えはじめた人たち。心配しすぎ?必要な備え?プレッパーでなくても気になる「噴火Xデーの想定被害」
これらの記事からわずか数ヵ月。まさかこれほど早く予言が“成就”しかねない状況になるとは、執筆者も読者も想像できなかったに違いない。