国内のマルメミのような属(genus)で日本に生息するクマセミの事例もセミの出現が気温と関連があることを示している。日本の大阪都心でクマゼミの大発生事例が現れたが、この120年間(1883~2001年)気象因子とセミ出現時期との関係推移を分析した結果、大気温度が2.3度上がることにより出現時期も早まったと分析された。
セミが人には騒音を出す昆虫かもしれないが、生態系では重要な役割を果たす。まず、セミが土の外に出る時にできた穴は、土壌に空気と水をよく循環させ、植物の根の生長と養分の吸収を助ける。セミが残した脱皮殻と死体は土壌に再吸収され栄養を供給する。また、鳥や蜂など他の捕食者の餌源になり、人間の食糧資源として研究されたりもしている。これはセミをむやみに扱ってはならない理由でもある。
韓国の国内セミより音が大きい数兆匹のセミが集まった米国の場合、米環境保護庁(EPA)がセミに対する情報と管理方案を提示する水準で対応している。
EPAは「セミは一般的に無害で、噛んだり刺したりせず毒性がないため、多くの動物の餌として利用される」とし「ペットが食べたとしても一時的に胸が痛くなったり嘔吐したりすることはありうるが、心配する必要はない」と説明した。
続けて「セミは葉、花、果物、農産物などを食べずに少量の樹液だけを摂取するので特別な予防措置をする必要はない」として「幼い木を保護するためなら網目が小さな網で木を覆ってセミが卵を産めないように防止すれば良い」と付け加えた。
専門家たちはむしろ消えていくセミに対する研究と関心を促している。彼らの生息地破壊は、すなわち種の生存の脅威につながりかねないからだ。
カン研究員は「草地および低木で主に発見されるプルメミ(草取りセミ)をはじめ、高度の高い地域で発見されるホジョムメミ、チャムケンケンメミなどの場合、生息地保護と個体数維持のための研究と対策準備が必要だ」と強調した。[韓国日報参照]
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