体調不良で一時活動を休止していた人気グループSnow Manの目黒蓮。一部メディアが主演中の月9ドラマ『海のはじまり』収録現場の殺伐ぶりを報道し、“めめが壊された”“周囲にいじめられた”との見方まで浮上。ただ、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんやその周辺の後輩記者たちは、また別の見解を持っているようです。
月9ドラマ『海のはじまり』で目黒蓮が壊された!?
『女性セブン』の“目黒蓮、活動休止の真相”というキャッチ・タイトルで掲載した記事が、ファンの間で大きな話題になっていたようです。
記事には『海のはじまり』収録現場での殺伐とした雰囲気がリポートされています。
カット割りが多い演出方法に、大竹しのぶが「なんでこんなに(撮影時間が)長いの!」と制作幹部と言い合いになったとか、繊細なテーマに有村架純がナーバスになっていたとか。
そして座長を務める目黒の超多忙スケジュールのせいで、日付が変わるまで撮影が押してしまうことへのスタッフたちの苛立ちや、その事に周囲の人間に人一倍気をつかう目黒がどんどん疲弊していった様子など――ドラマ関係者のコメントとして「壊れてしまうのも時間の問題」と記されていました――が書かれていました。
視聴率の低迷続きに“最後の切り札”として、“月9”に主演として引っ張り出された目黒の『海のはじまり』ですが、ここまでの平均視聴率は7.3%です(ビデオリサーチ社調べ、関東・世帯・リアルタイム/以下同)。
前作の広瀬アリス主演、『366日』は6.1%、前々作の永野芽郁主演、『君が心をくれたから』は5.8%ですから、“海はじ”は大健闘と言えるでしょうね。
オンエア前には“川口春奈主演『silent』スタッフが再集結!”の宣伝文句も聞かれましたが、恋愛ドラマとしてクオリティは高かったものの、平均視聴率は7.6%で終わったこのドラマをなぜ引き合いに出すのか、私にはいまいち理解不能です。特に第4話は5.2%でしたし…。
異常事態や「いじめ」ではなく、ドラマ収録現場ではよくある話
結局この記事は、“誰が悪いということではなく、殺伐とした現場の空気が目黒を憔悴させた犯人”という締めくくり方で終わっていました。
若い後輩の芸能記者に、本当にこんな事実があったのかと聞かれましたが、今回は私はこの現場と縁が無かったものですから分かりかねるのですが、性質としては“体のいいプロモーション記事”ではないかと判断できます。
40年近い芸能記者生活を送っていれば、これまで数え切れないくらい、ドラマや映画の収録現場には立ち合っています。
例えば今回の大竹のように、ベテラン役者が「収録時間が長い!」というのは文句でも不満でも何でもなく、単なる挨拶代わりのようなものだと思えます。
そしてセリフやシチュエーションの変更は日常茶飯事ですから、そのことについて演出家やスタッフと意見交換をするのは、決してケンカやもめ事でも何でもない、現場の会話なわけです。
また今回の有村のように、ナーバスになった女優が「この役は私にできるのか…」と自問自答して、撮影に時間をかけることも珍しいことではないことです。
演じ方に自信が持てなくて、楽屋から出てこれなくなる役者も珍しくはなく、“〇〇さん待ちで~す!”なんてADの声がスタジオに響く現場にも、今まで何度か遭遇していますし…。
あの記事はドラマ視聴率のテコ入れ策だった?
『女性セブン』の記事のタイトルを見ると、何だかスタッフや共演者に“めめ”がいじめられているような印象を持つファンもいるかもしれませんね。
ただ、私の個人的感想は――
- 目黒の多忙…忙殺スケジュールは間違いない
- 体調不良で活動休止の真相…理由は『海はじ』だけではない
- 最終回まで残り4話のための、大プロモーション記事
というものですが…皆さんはどう読まれますでしょうか。
ドラマ最終話に向けて、この記事によって視聴率が右肩上がりになれば報道のしがいがあったということでしょうか…。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
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