拡大と成長は、まったく違う。会社拡大戦略で大きく失敗した2つの事例

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事業をするからには拡大させたい会社の規模。しかし、それにはくれぐれも注意してほしいと語るのは、メルマガ『『倒産危機は自力で乗り越えられる!』 by 吉田猫次郎』の著者の吉田さん。失敗の事例を2つ挙げて注意を促しています。

会社拡大のおそろしさ

拡大戦略を全否定するつもりはありませんが、これまでに沢山の失敗事例を見てきましたので、会社を拡大させる事にはくれぐれも注意してほしいというか、綿密な計画を立てて実行してほしいと思います。特に計数計画。

【PL項目】

1.売上高 - 拡大すれば、それに比例して売上が上がるのか?(一過性ブームはNG)

2.粗利 - 拡大すれば、粗利率が上がるのか?(率が大事)

3.営業利益 - 拡大すれば、営業利益が上がるのか?

【BS項目】

1.拡大に伴い、必要資金も増加するが、現預金残高はキープできるのか?

2.売掛金、在庫などは、気持ちが大きくなって必要以上に増加しないか?

3.固定資産も同様。設備投資は良いが、気持ちが大きくなって利益の出ない固定資産(別荘、社宅、高級車、豪華な本社など)が無駄に増加しないか?

4.拡大のために、借入金過多に陥らないか?(それが成長戦略なら良いが)

5.未払金や未払費用(特に消費税と社会保険料)が増加する心配はないか?

6.資金調達はできるのか?(借入でも資本でも)

7.自己資本比率が低い、あるいは債務超過なのに、無謀な拡大路線を突っ走っていないか?

などなど。

上記をそのまま、事業計画に落とし込むこともできます。拡大を目指す際には、ぜひこれらのチェック項目を満たしてほしいものです。

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