自民総裁選 高市敗北からの株価急落を「石破茂ショック」と騒ぐ大誤解。賢明な投資家が日本に見切りをつける真の理由

 

今は円高ドル安だったとしても長期はドル高円安になる

私は別にアメリカ大好き人間ではないので、日本よりアメリカのほうが素晴らしいとか思っているわけではない。しかし、今の資本主義を支配しているのはアメリカであり、アメリカの株式市場に上場している企業群が利益を総取りしている。

それならば、資本主義の総本山に資金を投資しておけば、他のどこかに投資するよりもリターンを得る確率が高い。日本に投資するよりもずっと有利だ。だから、資本主義の論理に則ってアメリカに投資しているに過ぎない。

最近は、多くの日本人がそれに気づいて、新NISAになった瞬間に全米株式やオールカントリーなどの投資信託が爆発的に買われるようになってきているのだが、私は12年前からひとりで米国株を買っていた。

それでは、今後はどうなのか。

日本は相変わらず無能政治が続いて少子高齢化もとめられない可能性は高いはずだ。それならば、日本の現状はもっと悪くなっていく。政治的にも、社会的にも、衰退がとめられなくなり、負のスパイラルが加速する。

そんなところに長期に渡って投資したくない。とすれば、私はますますドル資産・米国株に固執していくことになると思う。

最近、アメリカの利下げと日本の利上げによって為替は円高ドル安に触れており、「もし今後、もっと円高になったら資産が目減りする」という不安が蔓延しているようだが、私自身はこれについては「まったく」心配していない。

通貨の価値は最終的には国力を反映することになる。経済力・軍事力・政治力が強くなる国の通貨の価値が上がっていく。今後、アメリカと日本はどちらの国力が高くなるのかといわれれば、誰がどう考えてもアメリカだろう。

そうであれば、長期的にみると、間違いなくドル高円安に向かっていく。ドルの価値は上がり、円の価値は下がる。ドル資産は最終的には円資産に勝つことになる。一時的に円高になっても動揺する必要はない。

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