無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんはお笑いトリオ『東京03』のファンであり、彼らのコントから学ぶコンテンツを作ってしまうほどなのだそう。そこで今回は、その東京03のコントから接客業に刺さるものを紹介・分析しています。
用意したものを捨てるんだ
お笑いトリオ『東京03』好きを公言している僕ですが、note版でも東京03のコントから学ぶコンテンツをしれっと書いています。
・東京03のコントから学ぼうシリーズ《販売力向上講座note》
さて、そんな東京03のコントに『同窓会』というネタがあります。→https://youtu.be/XfjTsex-C-Y?si=AxBKW8QNwNztoQs2
軽いネタバレになるのでぜひとも動画を見てから読んでいただきたいのですが…
このコントを簡単に説明すると、1人(角田)がエピソードトークを披露するもそのトークが会話の流れと微妙にずれていて盛り上がりづらくなるというネタです。
角田はエピソードを準備してきていてそれを捨てられずにそのまま話し、結果として流れに合わなくなっているということなんですね。
元々このネタのきっかけは芸人が楽屋で話をしている時になかなか用意していたトークを捨てられないことがきっかけで生まれたネタだそうです。(本人たち談)
このネタを披露した当時は、芸人たちから「あるある」として賞賛されたというコントでもあります。
でもこのネタ、販売業としても割と刺さってしまう内容ではないかと。
販売員は商品説明に当たって、様々な勉強をしています。
それをお客様に魅力的に伝えるためにたくさん準備もしているわけです。
そうしたトレーニングや準備は僕も欠かせないものだと考えています。
しかし、準備したことを伝えようという意識が強すぎると、お客様との会話の流れをぶった斬ってでも伝えようとしてしまいます。
準備したものを捨てられないとこういうことが起こってしまうのです。
営業マンなども含めて、セールスの現場では起こりがちなんですよ。
コントの中でもこんなセリフがあります。
「いいか、用意してきた話を無理やりしたところで満足するのはお前だけなんだよ」
「流れが違ったとしたら、その用意してきた話を潔く捨てなきゃならない時だってあるんだよ」
まさに真意をついたセリフです。
準備をしたからといって、それを自己満足的にお客様に伝えるだけのトークをするのは違います。
あくまでもお客様との会話の中で、必要な流れの中で必要なことを伝える。
それが接客です。
このバランスは保っておきたいですよね。
今日の質問&トレーニングです。
1)商品説明をはじめとして、お客様に伝える練習をしていることはありますか?
2)それをお客様に伝える際に、くれぐれも気をつけておくべきことはどんなことですか?
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