名誉棄損されているのはあんたじゃない
この一連の「デマ事件」について、竹田恒泰が語る動画があった。有本香が毎朝2時間生放送しているYouTube番組の9月26日放送回だ。

有本香と百田尚樹によって土日以外毎朝2時間以上行われている生放送番組
まず、びっくりしたのだが、竹田研究会の作った中学歴史教科書が、文科省の教科書検定で合格していたらしい。 平成30年ごろから、作っては不合格になるのをくり返していたが、令和7年から、岡山県の一部私立中学校で教科書として、三重県の私立中学校では参考書として使われるのだそうだ。
有本香の見立てでは、この教科書が合格してから、「竹田への攻撃」が強くなり、秋篠宮家についてのデマまで出回るようになったのだとか。
えっ。 竹田恒泰1人を攻撃するために、秋篠宮家デマが発生?
竹田と秋篠宮家の影響力、どちらが絶大かわざわざ書くまでもないと思うが、逆さまに捉えてしまう有本の感覚って……さすが日本保守党だ。
竹田は、有本の説明を受けて、こう語る。
「私が傷つく分には関係ないんですけども、それをネタに皇族を傷つけるという話は、これは看過できませんので片っ端から訴えます」
文字をうんこの色にして、心情を示したい気持ちでいっぱいだが、黒色しか使えないのが残念だ。
どういう視座から訴えるというのか。 先にも書いたが、デマによって傷つけられ、名誉を棄損されているのは、秋篠宮家、上皇ご夫妻、皇室そのものであって、竹田ではない。
そもそも竹田は、皇統を「味噌汁」、女性天皇を「うんこ」に例えて、「味噌汁にうんこが1滴でも入ったら、それはもはや全部うんこであって、もはや味噌汁ではないんです!」などとおどけた様子で話し、皇族をどこまでも侮辱し、傷つけている張本人じゃないか! 現在も「うんこ発言」はしっかり動画として残っている。
「私が傷つく分には関係ないがこれは看過できない」なんて、よく言えたものだ。
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