ならば、戦争の終結をじっと待つしかないのでしょうか。
日銭商売をしているパン屋さんに、そんな体力はありません。
すぐにでも対応策を練り、即実行しなければ、存続は危うくなります。
そこでやるべきは、商品の見直しです。
まずは、利益率の低い商品をリニューアルします。
原価を落とすのではなく、何かをプラスすることで価格を上げ、利益率を高めるのです。
従来商品の価格をそのまま高くしたり、商品を小さくすることは、お客さまの印象が悪くなります。
客離れを起こすことになります。
リニューアルすることで、高級感や特別感を出せば、新しい商品として認識され、手に取ってもらえます。
また、美味しくても、見ためが平凡であったり、シンプルな商品は、値上げが難しいものです。
“豪華そう”に見えるリニューアルが必要になります。
見ためは非常に重要なことです。直接、購買意欲に繋がるからです。
「美味しければ、売れる」は、幻想です。
行列のできているお店の商品は、見ためでもお客さまを圧倒しています。
高くても納得してしまう見ためをしています。
菓子パン・惣菜パンは、原価が高く、手間も掛かりますが、その分値上げしやすいとも言える商品です。
見ためが変われば、価格も変えられます。
新商品を頻繁に出せば、その都度、お客さまが手を伸ばしてくれます。
面倒だと思うかもしれませんが、売りやすいとも言えます。