子どもにここまで言わせるのか?札幌・中1男子生徒“性加害”事件、小3被害児童「魂の訴え」全文公開

 

事件の対応を拒絶し被害保護者にブチ切れた中学校長

被害保護者が詳細に記録している事件に関する記録をご提供いただき、これを読んだが、事件発覚からおよそ半年間で100回近く、公的機関との相談や面談などをしていることがわかるが、いずれも対応が見当違いの方向になっている。

例えば、被害児童と加害生徒は家が近く、自宅近くの公園で被害などは起きていることから、こうした性暴力が行われたことは事実であるのだから、少なからず、鉢合わせないように配慮するなどの何らかの対策は必要と思われるが、これらに加害者が通う中学校は、対応しないと当初は回答している。

こうした対策は、そもそも警察から加害者が「被害者への謝罪を含め近づくな」との接触を禁じられたのにもかかわらず、加害者が被害者を待ち伏せたたという事案が発生したことや、その後も登下校などでほぼ毎日顔を合わせるという被害児童には地獄のように辛い期間があったから、中学校に被害者側が協力を要請したという。

しかし、中学校の校長は対応を拒絶、その後のお願いにおいても、被害保護者のメモを見ると、性暴力被害であるのに公衆の面前で、大声で話をしたり、一部恫喝をするような内容もあった。実際に被害保護者が対応が怖いと直接言うということがあるが、これに校長は「僕の感情を逆撫でするからでしょう!」とブチ切れている。

重要書類についても封をせず、誰でも中身が確認できるように預けるなど、もはや非常識の斜め上をはるかに超える非常識対応が連続して起きているのだ。

小学校でも「別の被害」に

当然、酷い被害を受けたのだ。被害児童の心の傷は想像できるものではない。しかし、令和5年9月に被害児童は再び別の被害を受けたのだ。

記録によると、3件の首絞め事件を申告し、2件の首絞め行為が認定されている。

  1. 令和5年6月9日3時間目の終わりに何の前提もなく、突然加害児童が被害児童の首を絞めた。
  2. 令和5年9月7日4時間目の終わりに、被害児童が自分の席に座っていたところ、加害児童が被害児童の肩をたたき、さらにタイマーで叩いた後、首を絞めた。

話を聞くと、この件は被害児童側が申告したので、被害者は被害児童本人のみとなっているが、首絞め事件の加害者である同級生は、複数人の児童に対して暴力行為を行うなどしていた。被害児童のメモによれば、加害児童のいじめ行為とそれに対応せず、被害者や助けようとした児童が指導対象になるなど頓珍漢な対応を続けた学校側によって、クラスや友達がおかしくなってしまったと嘆いていた。

尚、加害児童は、事件後に別の学校に転校しているとのことであるが、残されたクラスは荒れており、児童らを含め保護者も苦しい状態が続いているとのことであった。

この首絞め事件は、攻撃する部位を含め、いわゆるいじめ行為に犯罪性が認められるなどから、いじめ防止対策推進法第28条1項の重大事態いじめが発生したと考えられる。

一方で、こうした危険行為を学校は、こどもたちの中ではよく起きる行為であり、じゃれ合いの延長などと軽視する傾向が強くあるが、断じてそのようなものではないのだから、警察事案としても十分に考える必要があるだろう。

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