子どもにここまで言わせるのか?札幌・中1男子生徒“性加害”事件、小3被害児童「魂の訴え」全文公開

 

被害児童が自分の言葉で綴った「お願いしたいこと」全文

被害児童は、被害者は自分だけではなく、加害児童以外の児童も被害者だという。担任の先生も被害者であると嘆いている。

そして、このように書いている。

学校とお母さんのやりとりをみていると絶望したけどこれが現実って知れた。

被害家族に絶望を与える学校、それだけではなく絶望を超え、達観的に「知れた」と表現される組織とはいったい何だろうか。

被害児童はあまりに酷い被害を受けながらも強く思うことを伝えてくれている。最後に、彼自身の伝えたいことを私は皆さんにそのまま伝えようと思う。

お願いしたいことがあります
首を絞められたり、性被害にあう人、苦しむ人、悩む先生や悲しむ家族を増やしたくないです
そのあとずっと、長い間苦しいからです
寝る薬がないと寝れないのがもやもやしています
先生たちだけで無理して解決までしなくていいと思います
いじめ防止対策推進法やいじめの重大事態のガイドラインがあるので、一緒に勉強をして欲しいです
子供達と先生たちその家族のみんな悲しい思いをする人を増やさないように協力をお願いします
保護者説明会で正しい情報を知る機会を作ってください
「知る機会」は「みんなで考える機会」につながります
考えるとそのあとの「行動が変わる」と思います
知る→考える→行動する、失敗したら何度もそれらを繰り返したら成長するかなと思いました
保護者や全校集会でいじめについて説明会を開いてください
性被害と、そのあと「重ねて」起こった今回の首絞めの件と、何よりその時に校長先生が学校の代表として僕たち子供達に正しいことを示せていなかったこと
僕たちがこれから他の人を傷つけないようにするために、お互いが思いやれる人になれるように校長先生が自分で考えた言葉で説明をしてください
お父さんやお母さんたちも家庭で地域で支えてくれる大切な仲間です。その人たちにも説明してほしいです
先生たちのここまでの対応は、学校や教育委員会じゃない外部の人に振り返りをしてもらってください
性被害のことも知ってたのに、首絞めが1回ではなく3回も、僕以外にも被害があって、それなのに今回の調査報告書に加害者のBに寄り添ったことばかり書いてありました。これはもう学校や教育委員会の人だけでは客観的に物事を振り返ったり再発防止の方法は考えられないと思いました。僕たちはこれからも同じ地域の中学校に進むし、妹や弟、友達が小学校にもいるので、子供を守るためにも客観的に再発防止策を考えて一緒に取り組んで欲しいと思います

以上が、彼の言葉で記した、お願いしたいこと全文です。

まだ、小学生である彼の言葉は、芯をつくものであると思います。そして、彼の事は既に学校には届けられています。

この取材をした10月19日の段階では保護者会を開いていません。私は思います。校長先生には心はあるのでしょうか?本当に「こどもまんなか」なのですか?ご自身では、どう仰っているようですが、「自分まんなか」なんではないでしょうか。

彼の言葉が多くの方に届けと思います。

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