労働は美徳かもしれないが、人生のすべてではない
不労所得の獲得は、ぶらぶらと生きていきたい人間にとっては、もっとも現実的な手法のひとつである。労働は美徳かもしれないが、人生のすべてではない。労働以外に人生の目的があるのであれば、不労所得を得るのは必須であるともいえる。
この不労所得だが、私は米国株を活用して手に入れている。アメリカが好きだろうが嫌いだろうが、そんなことは関係ない。グローバル化が好きだろうが嫌いだろうが、それも関係ない。
私もべつにアメリカが大好きなわけではない。好き嫌いの話をするならば、私は東南アジアが心から好きだ。
それでも、投資はアメリカ中心にする。現実を見ると、高い成長性と安定した配当収入を兼ね備えているのが米国企業なのだから、そうであればそこに投資するのが合理的だからだ。
米国株市場の成長性に注目してほしい。S&P500指数で見ると、2012年から2021年までの10年間でおよそ2倍に成長している。今後もあらゆるイノベーションが米国企業から生まれ、さらに成長していくだろう。そういうところに賭けたほうが勝てる確率が高いからそうしている。
米国企業は高配当かつ連続増配を実現している企業も多い。年間4%程度の配当利回りを見込むことができる企業も少なくない。日本株の平均配当利回りが約2%であることを考えると、非常に魅力的な数字である。
だが、誰でも最初は不労所得で暮らしていけるほどの資金があるわけではない。最初は臥薪嘗胆の労働が必要となる。その労働は「将来、不労所得を得るための労働」であるべきだ。労働して、早いうちから不労所得の元になる株式を増やしておく。
あと、節約のライフスタイルも不労所得の重要なポイントになるので、将来の不労所得のために身につけておく。
若いうちから株式を増やしておけば、その株式が配当を生み出すのだが、それはギリギリまで使わないで、将来の不労所得のために再投資しておく。そうすれば、貯金で株式が増え、節約で株式が増え、配当で株式が増え、増配で株式が増えて、不労所得による生活が着々と近づいてくる。