答えは「人権教育」を受ける機会がないから。それに尽きます。
日本で人権教育というと「弱者に寄り添いましょう」「人に思いやりを持って接しましょう」「人はそれぞれ、すべて個性です」などと、心の問題としておこなわれがちですが、本来の人権教育とは、自らの権利を知り、自分たちが権利の主体として、人権の実現のために行動するための知識を学ぶことです。
自分の権利を知らないことには、SOSは出せません。自分の「心を消す」しかできず、自分を責めるようになってしまいます。
人権の実現には、政府が政府としての義務と責任を遂行する必要があります。ところが、「人権」を守る法整備は遅れているし、本来の人権教育も行われていない。極論になりますが、政府の動きの緩慢さが、1人の子どもの命を脅かしているのです。
Vol.399号の今週の裏返しメガネで、「2100年」というリアルについて書きましたが気候危機に関する問題も、子どもの人権を脅かすことにつながります。
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人権とは平たく言えば、幸せになるために生まれてきた「人」が、しあわせに暮らすためのルールです。
みなさんのご意見も、お聞かせください。
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