現代の軍事において重要になってくるという「サイバー空間」。このサイバー空間での戦いに備えて、多くの国がセキュリティを強化している真っ最中です。今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、サイバーセキュリティにおいて韓国が大きな役割を持つとしてその理由が書かれたサウスチャイナモーニングポスト紙の記事を紹介しています。
海外ケーブルと国家情報セキュリティー
軍事は陸・海・空軍と分けられてきました。
そして最近は宇宙という分野が付け加えられました。
さらに注目を浴びているのがサイバー空間です。
将来の軍の編成は陸・海・空・宇宙・サイバー空間となるでしょう。
サイバーセキュリティーにおいては韓国が大きな役割を持ちます。
サウスチャイナモーニングポスト紙2024年11月30日の記事をご紹介します。
記事抜粋
ソウルは、インド太平洋地域のサイバーセキュリティ演習に、米国やNATOとともに参加している
今年初め、3日間にわたって20カ国以上のNATOおよびインド太平洋諸国の国防関係者が韓国のソウルに集まり、地域的なサイバー戦争がどのようなものになるかを検討した。
韓国は9月にオーストラリアのシドニーで開催されたNATO支援のサイバーチャンピオンズサミットにも参加しており、来年は韓国が主催国となる。
さらに、4月にはNATO加盟国との実射演習形式のサイバー防衛演習「Locked Shields」にも参加している。
解説
韓国は米国やNATOとのサイバー・セキュリティー演習に数多く参加しています。
今後、サイバー空間での戦いでより大きな役割を担うと考えられています。
なぜでしょう? さらに記事を読みましょう。
記事抜粋
この分野における韓国の重要性の一つは、地域的な通信インフラのゲートウェイとしての役割である。
中国の軍事専門家、梁氏は、韓国は太平洋横断の海底ケーブルをアジア大陸に接続している。その中には中国へのケーブルも多数含まれているため、サイバーセキュリティの「重要なハブ国」であると述べた。
韓国を制御することで、米国は伝送システムに侵入し、ネットワークの機密をより容易に盗むことができる
解説
リアルな戦争は必ず情報遮断から始めると考えられます。
その情報遮断の大きな要素が海底ケーブルです
日米中韓を結ぶ海底ケーブルには莫大な情報が流れています。
リアルな戦争になれば、まず国周辺の海底ケーブルは遮断される可能性が高いでしょう。
そこまで行かなくても、経済の重要な取引情報、国家間の交渉情報などはインターネットを通じて流れています。
その情報セキュリティーがどの程度守られているかどうかは誰にもわかりません。
すでに海底ケーブルの外からすべての情報を抜き取れる技術が開発されてその装置が設置されているかもしれません。
すくなくとも、その情報セキュリティーをめぐっての国家間の激しい戦いがあることは認識しておくべきでしょう。
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(『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』2024年12月1日号より。この続きをお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録ください)
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