犯人の言い分が優先され「失われた命」は“ないがしろ”にされるニッポン。我が国の司法はなぜここまで機能しなくなったのか?

 

「報道しない自由」で社会正義を歪ませるリベラルメディア

こうした状況の背景には、メディアの問題も多分に影響しているのではないかと思わざるを得ません。一部のリベラルメディアでは、不法滞在外国人の国外退去を求める日本人を「レイシスト」と決めつけることもあります。

以前、自民党の若林ようへい氏が、Xで、

我が物顔で日本人に迷惑をかけ、挙げ句日本人死ねというならどうぞお帰り下さい。
日本人の国なので、日本の文化・しきたりを理解出来ない外国の方は母国にお帰り下さい。
本来外国人に対する生活保護などありえません!母国に保護して貰って下さい。それでも日本に居たいなら日本のルールくらい守れ!

https://x.com/w_youhei/status/1759579379003474000

と述べたところ、共同通信は「我が物顔で日本人に迷惑をかけ、挙げ句日本人死ねというならどうぞお帰り下さい」という、発言の趣旨の根幹部分をまったく報じず、「自民若林氏、クルド人憎悪あおる 『国にお帰り』とSNSに投稿」という見出しで、若林氏への憎悪をあおっていました。

自民若林氏、クルド人憎悪あおる 「国にお帰り」とSNSに投稿

誰が読んでも、傍若無人な態度で日本人に迷惑をかける外国人は、日本に来てほしくないということを言っただけであるにもかかわらず、共同通信は、あたかも日本の文化・しきたりを知らない、よく理解していない外国人に対する発言として切り取り報道していました。

共同通信にとっては、犯罪行為などで日本人に迷惑をかける外国人もウエルカムなのでしょうか。あるいは日本人を拉致した北朝鮮工作員もウエルカムなのでしょうか。そういった外国人拉致犯を「日本に来るな」というのも、憎悪を煽るヘイトなのでしょうか。そうとしか思えません。

クルド問題については、20年前、法務省入国管理局が、日本において難民認定申請者の多いトルコ南部の複数の村を現地調査し、難民ではなく「出稼ぎ」と断定する報告書を作成していたにもかかわらず、日本弁護士会が人権侵害と問題視したことから、この調査結果が事実上「封印」されていたということが判明しています。

川口クルド人「出稼ぎ」報告書、浜田議員が法務省から入手し公表 産経確認文書と同一

しかし、このことを報じた主要メディアは産経新聞だけで、もちろんこれまで難民申請クルド人への疑問や批判を「ヘイト」扱いしていたリベラルメディアは「報道しない自由」で知らんぷりです。

こうしたメディアの姿勢が、社会正義を歪ませてしまっている一因かもしれません。

一方で、大阪検察庁の元検事正が部下に性的暴行をしたと訴えられています。被告は北川健太郎、大阪地検のトップ検事正でした。酒に酔った部下に無理やり性暴力をふるっておきながら、口止めをしたり、罪を認めていたはずなのに、一転して無罪を主張したりと、自己保身のためになりふり構わずです。

元検事正裁判 被害検察官“同意なかった”と反論

もちろんまだ真相はわかりませんが、このような検察に罪人を正しく起訴し、裁けるのでしょうか。

日本はこのままでは衰退する一方です。「神道」が根付いた日本を、日本精神を、日本人は取り戻さなければなりません。

【関連】拘束した外国人から企業秘密を聞き出し中国企業にリークか?理由なく“出国禁止”にする習近平政権の怪しい意図
【関連】ついに日本人男子児童が中国で襲撃され死亡。それでも謝罪せぬ習近平政権に日本政府が取るべき対応
【関連】日本の政界にも“入り込み放題”か?中国人スパイに狙われる「スパイ防止法」なき我が国の大問題
【関連】7割以上の外国人ジャーナリストが携帯電話「盗聴」の被害に。いま中国を離れる海外メディアが急増しているワケ
【関連】「日本に沖縄の主権はない」中国で話題の沖縄“奪還”投稿をほとんど報じぬ日本メディアの怪

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

初月無料で読む

 


 

kb2022-s最新刊
中華思想の正体と行方 中国の恐ろしい未来
好評発売中!


image by: yoshi0511 / Shutterstock.com

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2024年12月18日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。

初月無料購読ですぐ読める! 12月配信済みバックナンバー

※2024年12月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、12月分のメルマガがすべてすぐに届きます。
2024年12月配信分
  • なぜ「安倍界隈」はリベラルに対する「反重力」が作用するのか/逮捕・起訴・裁判をめぐる警察・司法の劣化と日本の危機(12/18)
  • ポリコレに対する世界的な逆回転とオールドメディアの敗北/SNSが中国人の日本憎悪の元凶か(12/11)
  • 戒厳令失敗で従北政権誕生、韓国の反日が再激化する/媚中姿勢で台湾学生の激怒を再び招いた馬英九(12/4)

いますぐ初月無料購読!

こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー

初月無料の定期購読手続きを完了後、各月バックナンバーをお求めください。

2024年11月配信分
  • 暗黒面に落ちた香港の悲惨な現実/台湾野球が初の世界一で、現地の興奮最高潮に(11/27)
  • トランプ政権の大量強制送還で不安定化が進む中国社会/アン・リーが伝える台湾人の苦悩(11/20)
  • トランプ政権でさらに進む中国の社会崩壊/中国に閉じ込められる外国人たち(11/13)
  • トランプ復権で現実味を増す「高市総理」の誕生/大谷翔平がつなぐ日台の絆(11/6)

2024年11月のバックナンバーを購入する

2024年10月配信分
  • 「古寧頭の戦い」75周年が示す日台の歴史的絆と中国の焦り/台湾にある日本資本ホテルの「日本らしさ」とは(10/30)
  • 世界中で火災を引き起こしている中国製バッテリーに注意(10/23)
  • 他国領土に「新・万里の長城」を密かに築く中国/台湾の民主主義は決して負けない(10/16)
  • 豊かになってもニセ・毒食品が横行する中国の相互不信社会の闇/日台の指導者層が揃って台湾を「国」と呼んだ意図(10/9)
  • 中国人とは民間交流さえ危険な時代/中国人による残虐事件が頻発する背景(10/2)

2024年10月のバックナンバーを購入する

2024年9月配信分
  • 自らの「野蛮性」を告白した中国/大人気の日本居酒屋が台湾出店(9/25)
  • 経済不振でインフラ崩壊、偽物食品が横行する中国/なぜ中国で日本人憎悪が高まっているのか(9/18)
  • 各国で相次ぐ中国スパイ事件、日本にも100%潜入/日台をつなぐ台湾駅弁の歴史を学ぼう(9/11)
  • メディアや研究者も逃げだす中国の危険な状況/柯文哲逮捕! その背景と民衆党の今後(9/4)

2024年9月のバックナンバーを購入する

黄文雄この著者の記事一覧

台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」 』

【著者】 黄文雄 【月額】 初月無料!月額660円(税込) 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

print
いま読まれてます

  • 犯人の言い分が優先され「失われた命」は“ないがしろ”にされるニッポン。我が国の司法はなぜここまで機能しなくなったのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け