支援したくとも生活に余裕なし。長引く物価高騰で寄付が激減、苦しい状況が続く「子ども食堂」の現実

 

「日本には格差はない」と言い切る識者の事実誤認

ところが、各地のフードバンクへの食料品の寄付が激減し、6割以上のフードバンクで苦しい状況が続いているのです。

理由は、長引く物価高騰の影響と配送コストの増加です。個人で支援をしたくても生活に余裕がない。企業も寄付はしたいけど寄付できる食品の量を減らさないと厳しいそうです。

個人の金融資産が過去最高の2,199兆円に達したと言われる日本で、ご飯を食べられない子どもたちがいる。支援をしたくても、自分の生活を守るので精一杯の人たちがいる。この現実をどう受け止めればいいのでしょうか。

いまだに「日本には格差はない」と言い切る識者がいますが、格差は確実に存在し、持てるものと持てないものとの隔たりはどんどんと広がっています。

これから学校は冬休みですから、給食がなくなります。時給で働く人たちは年末年始で手取りが減ります。さらに、今年は寒いので暖房の費用もかさみます。

子どもの貧困は親の貧困です。非正規を対象としたインターネット調査では、72.5%が「今年1月から賃金が上がっていない」と回答しています。子は宝と誰もいうのに、なぜか非正規の賃金はあがらないのです。

なぜ、日本は親の就労環境、すなわち「非正規雇用」のあり方を徹底的に議論しないのか?なぜ、最低賃金を世界平均並みにできないのか?

103万の壁の議論もいいですが、問題の根っこの議論もやっていただきたいです。

そして、もし、興味がありましたら、さまざまな寄付方法がありますし、ググれば出てきます。私も微力ながら、「できることをできるときに」と続けています。

みなさんのご意見も、お聞かせください。

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米国育ち、ANA国際線CA、「ニュースステーション」初代気象予報士、その後一念発起し、東大大学院に進学し博士号を取得(健康社会学者 Ph.D)という異色のキャリアを重ねたから書ける“とっておきの情報”をアナタだけにお教えします。
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