この年末のアメリカ、韓国への厳しい評価は変わっていないにせよ、北朝鮮が方針を定めるのに時間はかからない。それは3月に米韓軍事演習が行われる可能性があるからだ。
24年8月には米韓両軍が朝鮮半島有事を想定した大規模な定例合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(自由の盾)」を韓国で実施した。北朝鮮は「もっとも攻撃的で挑発的」と厳しいコメントをしている。米韓の対応によっては再びミサイル発射もありうる。
24年6月19日に北朝鮮はロシアとの間で「ロ朝戦略的パートナーシップ条約」を結んだ。第4条は「一方が武力侵攻を受け戦争状態に置かれた場合、遅滞なく保有する全ての手段で軍事および他の援助を提供する」と定めており、事実上の「軍事同盟」と理解していい。この同盟ができた以上は北朝鮮の対外対応は米韓関係の推移にとらわれることになる。
トランプ政権は大統領が北朝鮮を「核保有国」と発言したものの、米国家安全保障会議(NSC)報道官は28日は核・ミサイル問題について「1期目で行ったように、トランプ大統領は北朝鮮の完全な非核化を追求する」と表明した。第2次トランプ政権が北朝鮮の非核化を目指す姿勢を示したのは初めてだ。しかしトランプ大統領は―――(本記事は有料メルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』2025年1月31日号の一部抜粋です。続きをお読みになりたい方は初月無料の定期購読にご登録の上、1月分のバックナンバーをお求め下さい)
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