武田邦彦氏が明かす、今も「地球温暖化」に必死な我が国が知るべき“真実”

London,,Uk.,14th,February,2020.,Student,Activists,With,Placards,At
 

トランプ大統領が就任した1月20日、アメリカが地球温暖化対策の国際的な枠組みである「パリ協定」から離脱することが発表され注目を集めました。CO2排出量の多い国として知られるアメリカですらこのような動きが見られる一方で、日本では日々「地球温暖化」問題が声高に叫ばれています。メルマガ『武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』』では、著者である武田邦彦さんが、明るい日本にするための新しい考え方として、地球温暖化問題についての「常識的な知識」を改めて明らかにしています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:2025年の夜明け(5) まず、温暖化の考え方から(その1)

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長期的に見た「地球温暖化」についての常識的な知識をおさらいする

この30年間さっぱり給料は上がらないし、いろいろへんてこな法律ができるばかりで増税もあり、全く暗い日本になってしまったけれど、これは2025年から考え方を変えれば容易に解決できて明るい日本になることは間違いありません。

それをここでは一つ一つ取り上げて解決していこうと思っています。

解決する方法は簡単で、まず第一にお金を儲けようと考えずに、日本のために何が大切かということを第一に考えること。最終的にはお金のことを考えても良いですが、最初からお金のことを考えると考えが曲がってしまって失敗するからです。

それでは温暖化の話から進めたいと思います。

現在「温暖化の教えはなくならない」という圧力が日本全体を覆っていて、本来ならば、良い製品やサービスを提供するはずの企業までが、温暖化を防止する方法を日頃から訴えないと、仕事ができないと思ってるような広告まで出しています。

しかし、温暖化の問題は地球全体の問題であり、温暖化の原因と言われるCO2の排出量の一番多い中国とアメリカが温暖化防止をやっていないのに、ほとんどCO2を出していない日本とかその他の小さな国がいくら努力しても、地球の気温が変わるはずはありません。

このような滑稽なことは世界的には長く続かないので、アメリカではトランプ大統領が就任してすぐ、国際的な温暖化防止の枠組みから外れることになりましたし、中国は日本の10倍以上のCO2を出しているにもかかわらず、全く関係ないような顔をしています。これでは損得は別にしても国際的に「あの国はバカなんじゃないか」と思われるところまで来ています。

それでは、現在の温暖化の問題について、あまり学問的にならずに、常識的に考えてみたいと思います。まず、長期的に考えてみます。

宇宙には何千兆個の星があるにもかかわらず、なかなか地球のように、生物が快適に生活しているところはほとんどありません。それは、地球ができた時の状態がとても生物に適した状態だったからです。

現在の地球上の生物は「炭素(C)と水素(H)」でできています。元素の数としては炭素1ヶ、水素2ヶですが、炭素の方が重たいので重さでは炭素12グラム、水素2グラムの割合です。生物を作るのは炭素と水素が必要ですので、空気中から炭素、水から水素を取ります。

幸い原始の地球の大気には、二酸化炭素(温暖化ガス、CO2)が95%もあり、海の水も豊富だったので、生物を作るための原料には問題はありませんでした。それに太陽の光があり、それが反応(光合成)をさせるエネルギーを供給してくれたので、問題なく生物が誕生しました。

もちろん、生物が誕生するには「生命」というものができる必要があり、DNAなどの生命の元ができるのに6億年ぐらいかかったようですが、ともかく38億年ほど前には立派な生物(藻類など)ができていました。

さらにおよそ15億年ぐらい前になると、生物はオスメスに分かれて、どんどん繁殖するようになったので、海の中でも陸でも生物に満ち溢れるようになったのです。

しかし、生物は命に限りがあるので、そのうち死んで海の底や土の中に沈んでしまうものもあり、そのまま空気中で腐敗して元のCO2とH2Oに戻るものもあり、徐々にCO2は減っていきました。かつての資源の本や、子供用の学習書には、空気中のCO2の量がよく出てきたのですが、最近では政治的な動きがありーーー。(『武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』』2025年2月2日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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image by:John Gomez/Shutterstock.com

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