そしてつい先日、「ああ、年をとるとこんなギフトがやってくるんだな」と思ったのが旧友との再会です。
学生時代に知り合った友なのですが、お互いに海外で仕事をしていたり、人生のなかでいろんな出来事があったりで、ここ数回は会うのが5年ぶりだったり、8年ぶりだったり、7年ぶりだったり。
「オリンピックより間が空くよね、私たち」
「オリンピックより間隔が広いのってなんだろう?」
「あ、ほら、お祭りであるじゃん。なんだっけ……、あ! 御柱祭!」
そう、7年に1度、長野県の諏訪大社で行われる御柱祭。
20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮ほどは空かないけれど、まあまあの間隔。
でも、ふとしたきっかけでどちらかから連絡が来ると、すぐに「会おうよ!」となり、会えば昼過ぎから夜遅くまで数年分の話題をずーーーっとしゃべることができる友。
いつもべたべた密着するわけでもないし、切れてしまう間柄でもない。
間が空いたからといって、それがなんのハンディにもならない。
むしろ、間が空いたからこそ、そしてまだお互いに若くてバカモノだった(共通認識です)頃から知っているからこその遠慮のなさやブレーキの踏み具合。
話している間ずっと、脳が解放されるような感覚を覚えたのでした。
これって、年をとったからこそ味わえる醍醐味なのではないでしょうか?
とはいえ、今までよりも人生の残り時間が短いことはお互い分かっているので、「次は御柱よりももう少し頻繁に生存確認!」とベロベロの状態で約束し、駅の改札で別れたのでした。
あー楽しかった。
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