50代になって初めて気付く、若い頃の人生は「不自由で重苦しかった」ということに

 

そしてつい先日、「ああ、年をとるとこんなギフトがやってくるんだな」と思ったのが旧友との再会です。

学生時代に知り合った友なのですが、お互いに海外で仕事をしていたり、人生のなかでいろんな出来事があったりで、ここ数回は会うのが5年ぶりだったり、8年ぶりだったり、7年ぶりだったり。

「オリンピックより間が空くよね、私たち」

「オリンピックより間隔が広いのってなんだろう?」

「あ、ほら、お祭りであるじゃん。なんだっけ……、あ! 御柱祭!」

そう、7年に1度、長野県の諏訪大社で行われる御柱祭。

20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮ほどは空かないけれど、まあまあの間隔。

でも、ふとしたきっかけでどちらかから連絡が来ると、すぐに「会おうよ!」となり、会えば昼過ぎから夜遅くまで数年分の話題をずーーーっとしゃべることができる友。

いつもべたべた密着するわけでもないし、切れてしまう間柄でもない。

間が空いたからといって、それがなんのハンディにもならない。

むしろ、間が空いたからこそ、そしてまだお互いに若くてバカモノだった(共通認識です)頃から知っているからこその遠慮のなさやブレーキの踏み具合。

話している間ずっと、脳が解放されるような感覚を覚えたのでした。

これって、年をとったからこそ味わえる醍醐味なのではないでしょうか?

とはいえ、今までよりも人生の残り時間が短いことはお互い分かっているので、「次は御柱よりももう少し頻繁に生存確認!」とベロベロの状態で約束し、駅の改札で別れたのでした。

あー楽しかった。

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有限会社ヒューマン・ギルド 取締役研修部長 公認心理師(登録番号: 29160号) 。日本アドラー・カウンセラー協会認定シニア・アドラー・カウンセラー。日本アンガーマネジメント協会認定 アンガーマネジメント・ファシリテーター 平成元年 三菱電機株式会社 入社。その後、ビジネス誌編集、語学専門学校専任教師など、20年以上にわたるビジネス経験を経て、自身が働く中で壁に当たった際に出会ったアドラー心理学を修得。 現在、日本におけるアドラー心理学の一大拠点であるヒューマン・ギルドにて、アドラー心理学研修講師(企業・自治体、教育機関、個人等)、カウンセリング、書籍執筆などを担当。

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