鳩山元総理が、野田代表よりさらに危ない理由
一方で、同じ立憲の鳩山元総理は、2日になってXに投稿し、「問題はプーチンを悪者で敵だとする考えに染まっていては、戦争は終わらないのだ。ゼレンスキーも英国もフランスも染まっているのだ」「ここで石破首相、日本だけでもトランプに協力して戦争を止めたらどうだ。そうすれば北方領土も見えてくるではないか」などと書き込んだそうです。
鳩山氏は祖父の一郎氏が日ソ国交をやったレガシーがあり、奥の奥ではロシアとのコミュニケーション回路を持っているのかもしれません。ですから、まともに取り上げる必要はないのですが、少なくとも同じ党内なのですから、野田氏の正反対の極論を放言するのは、止めていただきたいと思います。
それ以前の問題として、現状変更のために民間人や原発を交えた殺戮や破壊を行う人物に加担するのが友愛だというのは、やはり理解が難しいように思います。
そして肝心の石破総理ですが、野田、鳩山ほど軽率ではないにしても、「戦後80年談話を検討」というのは、少々疑問を感じます。気持ちは分からないではありません。自分が中道だと宣言して、右派の危険性、左派の独善平和主義と距離を置くのは、政治的にメリットがあると思っているのでしょう。
ですが、「ロシアによるウクライナ侵攻などで国際情勢が変化していることを踏まえ、先の大戦を検証したうえで戦後の日本の平和国家としての歩みを改めて国内外に示す意義は小さくない」というのは、やはり浅慮であり、軽率です。
1つの論点を指摘しておきたいと思います。それは、在日米軍の位置づけが非常に不安定になっているという問題です。
ゼレンスキー氏が何を言われたのか、その前に2015年以来のトランプ氏と、その支持者が世界における米軍のプレゼンスについて、何を言ってきたのかを考えると、在日米軍の問題は深刻に受け止めなくてはならないと思うのです。









