「あらゆる紛争調停に横槍を入れるアメリカ」という大きな懸念
当事国からの依頼があれば即応できる体制を整えるのが調停グループの役割であり、“当事国”からは調停努力の強化が依頼されているのですが、当事国ではないはずのアメリカが今、それらの調停に横やりを入れてきている状態です。
ウクライナ、ガザ、ヨルダン川西岸地域、レバノン、シリア、コンゴ民主主義人民共和国、ルワンダ、ミャンマー……。
いろいろな案件がそれぞれに深刻化する中、それらの解決を阻むのが軍事力・経済力共に世界一位の国であることは、今後の世界を考えるにあたり、大きな障壁・懸念材料になるとともに、トランプ大統領が自ら就任演説で述べた“第三次世界大戦を防ぐ”代わりに、自らが第三次世界大戦のきっかけを作りかねない状況を作っていることに気付き、そっと反省したうえで、自らのレガシーづくりで結構なので、他国を上手に巻き込み、協力し合って緊張緩和のための努力の中心になっていただければと、切に願います。
いろいろな思いが交錯し、とりとめのない内容になったかもしれません。
以上、今週の国際情勢の裏側のコラムでした。
(メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』2025年3月14日号より一部抜粋。全文をお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録下さい)
この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ
image by: Jonah Elkowitz / Shutterstock.com








