初めての昇進で課長になったんですが、自分が「空回り」している気がします。

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初めての昇進で課長職になり、「勇気づけられる課長」になるべく頑張っているのに、空回っている気がする……そんな読者からのお悩みに答えるのは公認心理師の永藤かおるさん。永藤さんはメルマガ『公認心理師永藤かおるの「勇気の処方箋」―それってアドラー的にどうなのよ―』の中で、悩む時間を削減する手段を伝授しています。

客観的に振り返り、間違いを修正するには?

Question

shitumon

30代、会社員です。

昨年初めて昇進し、課長職になりました。

アドラー心理学の本などを読んで、「勇気づけられる課長」になりたいと思い、共同体感覚を意識したり、勇気づけの声がけをしたりしています。

でも、なんとなく自分だけが空回りしているような気がします。

私のしていることが本当に正しいのかどうか、もし間違っているなら修正したいと思うのですが、自分が間違っているかどうかもわかりません。

自分を客観的に振り返り、修正する方法はあるのでしょうか?

永藤さんからの回答

まずは昇進おめでとうございます。

そして、「勇気づけられる課長」を目指されているということ、アドラー心理学を伝える身としては、とても嬉しいです。

でも、今「空回りしている気がする」し、「間違ってたら修正したい」と思われてるんですね。

もう、真面目なんだからっ!

ごめんなさい、真面目を茶化しているわけではないんですが、せっかくご自身で「勇気づけられる課長」になりたいと思っているのにも関わらず、思いっきり自分にダメ出しをしようとしているのがもったいない、と思うのです。

自分一人で孤軍奮闘していると、不安になるのもわかります。

でも、「空回りしてるかも?」「間違っているかも?」とダメな部分に注目し、ダメな自分を探すのはおやめになった方がいいんじゃないかな。

それよりも、まずは声がけや挨拶などを実践したうえで良い反応を示してくれた人を仲間に巻き込むこと。

あなたが気持ちのいい挨拶を実践した際に、その挨拶を無視した人に注目するのではなく、挨拶を返してくれた人に注目する。

そうすると「空回りしてる?」と悩む時間が削減できます。

声がけや挨拶に返事もしないような人に対して思い悩むのは時間の無駄です。

「ごあいさつ」と「ごめんなさい」は保育園や幼稚園で習うことです。

それができないというのは、単にその人が残念な人だ、ということで、あなたが客観的に振り返ったり修正したりする必要はありません。

まずはいい関係を築けている人たちに注目し、そこを強化していくことで場は変わります。

客観的に振り返る、というのは、自分にダメ出しをすることではなくて、目の前の「あなたの勇気づけに反応してくれた人」を確認することでできるのではないでしょうか。

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有限会社ヒューマン・ギルド 取締役研修部長 公認心理師(登録番号: 29160号) 。日本アドラー・カウンセラー協会認定シニア・アドラー・カウンセラー。日本アンガーマネジメント協会認定 アンガーマネジメント・ファシリテーター 平成元年 三菱電機株式会社 入社。その後、ビジネス誌編集、語学専門学校専任教師など、20年以上にわたるビジネス経験を経て、自身が働く中で壁に当たった際に出会ったアドラー心理学を修得。 現在、日本におけるアドラー心理学の一大拠点であるヒューマン・ギルドにて、アドラー心理学研修講師(企業・自治体、教育機関、個人等)、カウンセリング、書籍執筆などを担当。

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【著者】 永藤かおる 【月額】 ¥440/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎月 第2金曜日・第4金曜日

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