クリエイティブな能力はどうすれば身につくのか。「6つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家」として知られる石川和男さんは、メルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』の中で、「センスでクリエイティブ能力が高くなるのではない」と断言。ヒット商品のネーミングを例にあげて分かりやすく紹介しています。
クリエイティブ能力はセンスではない!質より量を稼げ!
生まれたときから、完璧に話せる赤ちゃんは絶対にいませんよね。
試して失敗し、軌道修正して、大量のコミュニケーションをとって、少しずつ言葉を話せるようになります。
人気YouTuberもカリスマ講師も、最初はみんなまったくしゃべれませんでした。
言葉を話せるようになってから母親のお腹から出てくるのでは、大きくなりすぎて不可能です。
話術が完璧に上手くなるのを待っていたら、いつまでも先に進めません。
鳥が空を飛べるようになるのも、アザラシが泳げるようになるのも同じ。飛んだり泳いだりできる十分な筋力や体力がついてからではなく、未熟なうちに失敗を繰り返しながら飛び方なり泳ぎ方なりを習得していくのです。
何かを始めるとき、もちろん準備は必要です。
しかし、慎重になりすぎて、準備ばかりではいつまでも開始できません。
見切りをつけて動き出す必要があります。
豊富な知識を身につけても、実行に移さなければビジネスでは「無価値」なのです。
「いつかできることはすべて、今日もできる」、16世紀のフランスの哲学者ミシェル・モンテーニュの言葉です。
仕事も新しいチャレンジも先ほどの話と同様、最初から完璧を求めず、試しながら考える。
見切り発車で、質の向上より、まずは量をこなす。とにかくたくさんトライして、軌道修正をしていく。
量をこなしていくうちに質も上がっていくのです。
例えば、タイトルをつけるのって、クリエイティブな作業のイメージがあると思いますが、これも質にこだわるより、まずは量をこなすことが実は大事だったりします。
私がある書籍を出版するとき、編集者から100のタイトルを考えるように言われました。
ビジネス書の売れ行きは、タイトルに大きく左右されます。タイトルがいいと目に留まり、購入される確率は高まります。3年連続日本No.1ベストセラー作家で「人は話し方が9割」(すばる舎)の著者である永松茂久氏も、ある動画で「本はタイトルが9割」と自書をもじってタイトルの重要性を語っていました。
書籍だけではありません。セミナーや講演もタイトルは、集客に影響します。「このテーマだから、聞きたい」と思うから参加するのです。
内容は一緒でもタイトルによって、集客できる人数は変わります。そのため、タイトル案を数多く出し、「これだ!」というタイトルを見つけていくのです。
商品のネーミングも同じです。発売当初は「缶入り煎茶」だった缶入りの緑茶飲料を「お~いお茶」に変えたところ、売上は6倍の約40億円にまで伸びました。
保湿ティッシュの「ネピア モイスチャーティシュ」。売上がまったく伸びず、企画会議を開いて100近くの候補のなかから採用した商品名に変えたら大ヒット商品になりました。
なんだと思いますか?
答えはーーー(『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2025年3月13日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
この記事の著者・石川和男さんのメルマガ
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