大島会長側によるミュゼ“乗っ取り”の自白音声
これに対し、乗っ取られた側の三原社長は3月8日、社内有志の協力を得てURLを拡散してミュゼ社員向けにZOOM説明会をしている。約1時間20分で、本紙はその録画を入手している。
そのなかで、“乗っ取り”の証拠として、執行役員の畠中裕一氏が、弁護士の命令を受け、実印などが入ったMPHの金庫を会社から持ち出し、やってきた見知らぬ者に渡したことを自白する音声記録を公開している。
畠中氏はその音声記録のなかで、その弁護士が〇〇氏だろうと問われ、そういう認識はないと否定しているが、その後、乗っ取りのためにその実印が使用されている事実からして、その弁護士が、大島会長が担いだ阿部ミュゼ新社長の代理人であることは明らかだろう。
三原社長が、このような音声記録を社員にあえて公開したのは、大島会長側が“乗っ取り”を否定し、しかも、給与遅配は三原社長ら前経営陣のせいにしているからだろう。
三原社長は給与の資金は用意できている。だから、支払いをしたいが、大島会長側に運営権を違法に握られているため、口座情報がわからないため振り込めないという。
もっとも、社員にしてみれば、そのような証拠を示され、条件さえ整えばすぐにでも支払えると言われても、自己弁護にしか映らないようだ。
その後の質問のなかで、「なぜ、詐欺師とか言われる高橋英樹氏を信じるのか?」旨の厳しい問いも出ている。