土下座して米国製の兵器を大量購入か?石破首相が自称“アメリカ国王”トランプに関税を「引き下げていただく」確実な方法

km20250409
 

トランプ大統領がぶち上げた理不尽とも言うべき関税措置に、大混乱の様相を呈している国際社会。24%もの関税を課される日本も例外ではありませんが、政府は有効な打開策を見出すに至っていないのが現状です。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、トランプ氏相手に常識的な外交術は通用しないと断言。その上で、石破首相が交渉の席で口にすべき具体的な内容を提示しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:ドナルド・トランプの取扱説明書

取り扱い注意。トランプ操作マニュアル

たった1人の「大きな幼稚園児」のせいで、世界中がテンヤワンヤになっている「トランプ関税騒動」ですが、日本も日経平均株価が過去3番目の大幅下落を記録するなど、施行される前から影響が出始めています。そして、多くの国々がソッコーで報復関税を発表したり、水面下でアメリカと交渉を始めたりしているのに、24%という法外な関税をふっかけられた日本はというと、リーダーの石破茂首相は自分の10万円の商品券の問題と大阪万博の宣伝に飛び回り、外交どころではないご様子。

そんな浮世離れした石破首相も、一応は国内向けに「極めて不本意で極めて遺憾」などと耳タコのフレーズを垂れ流しました。しかし、これは北朝鮮がミサイルを発射するたびに、安倍晋三首相以降、歴代首相から聞かされて来た「特に何もしません」という意味の言葉です。そして、その言葉通りに、石破首相はこれまで「トランプ関税」への対策を何もして来ませんでした。

国会で野党から「トランプ関税」への対応を聞かれても、石破首相は「倍返しみたいなことになると、めちゃくちゃになる。売り言葉に買い言葉のようなことをするつもりはない」と答え、報復関税には否定的な姿勢を続けて来ました。しかし、それならそれで「日本は報復関税は行なわない」ということをトランプ大統領に伝えたのかと言えば、それはしていません。ようするに日本の中でゴニョゴニョ言っているだけだったのです。

しかし、この「何もしない姿勢」によって内閣支持率は下がり続け、世論調査でも「対抗措置を取るべきだ」が57%に達すると、石破首相は大慌てで「トランプ大統領との電話協議を模索している」などと言い出しました。そして、日本時間の7日、完全に周回遅れでトランプ大統領との電話会談を行なったのです。でも、その時間はわずか25分間、石破首相は英語が話せませんから、挨拶を除くと実質的なやり取りは10分もなかったと思います。この電話会談の内容について、石破首相は次のように述べました。

「トランプ大統領からは国際経済においてアメリカが現在置かれている状況について率直な認識が示された。わが国としては協議を通じてアメリカに対し措置の見直しを強く求めて行く」

つまり、向こうの言いぶんを聞いただけで、こちらの言いぶんは今後の協議で述べて行くという完全なる「ガキの使い」です。石破首相は「日米双方で担当閣僚を指名して協議を続けることで一致した」などと、あたかも一定の前進があったかのように述べましたが「双方で担当者を決めて協議を続けて行きましょう」ということを伝えるだけなら、何も首脳同士が時間を割く必要などなかったのです。外相会談で十分でしょう。わざわざ大将が出張って行ってこのアリサマとは、サスガは「外交初心者マーク」の石破首相です。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 土下座して米国製の兵器を大量購入か?石破首相が自称“アメリカ国王”トランプに関税を「引き下げていただく」確実な方法
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け