土下座して米国製の兵器を大量購入か?石破首相が自称“アメリカ国王”トランプに関税を「引き下げていただく」確実な方法

 

「シゲル、お前もシンゾーのように俺の忠実な飼犬になれよ」

それにしても、やることなすことピント外れの石破首相、口をひらけば「日本は米国への最大の投資国だ。多くの雇用も生み出して来た。今後も粘り強く日本の投資実績や雇用創出実績を説明し、関税措置の見直しに理解を得たい」などと繰り返していますが、相手はあのトランプ大統領ですよ?一度言って理解されないことは何度言っても同じです。アメリカに造った日本の自動車メーカーの工場で何千人のアメリカ人が働いていようとも、トランプ大統領にしてみれば「その車を俺様の国で売って金儲けしてるのは日本のメーカーだろ?」という理屈なのです。

日本の車がアメリカでたくさん売れているのは、アメリカの消費者のニーズに合わせた企業努力の結果です。そして、日本でアメ車が売れないのは、日本の消費者のニーズに合わないからです。アメリカのものでも、映画や音楽など日本人のニーズに合うものは、日本でもアメリカと同じように売れているのです。こんな常識は子どもでも分かるはずですが、常識が通用するのは常識を持った人たちだけです。トランプ大統領という非常識の極みには、常識などハナから通用しないのです。

今回の電話会談からちょうど2カ月前の2月7日、石破首相は訪米してトランプ大統領と対面での初の首脳会談を行ないました。会談後の共同会見で終始ゴキゲンだったトランプ大統領は、目の前にいる石破首相ではなく、まずは安倍晋三元首相のことを称賛しまくりました。ま、これは故人に対する礼儀という一面もあったと思いますが、安倍元首相を称賛してからの「日本から来てくれた新しい首相も、シンゾーと同じくらいにいい男だ」という紹介の言葉に、あたしはある「含み」を感じました。

それは「シゲル、お前もシンゾーのように俺の忠実な飼犬になれよ。日本はカナダと同じくアメリカの属国だということを決して忘れるな」という「含み」です。何故なら、直前の首脳会談で、石破首相は日本の対米投資を1兆ドル(約150兆円)に引き上げるというお土産を伝えていたからです。これを受けてトランプ大統領は「日本は首相が代わっても何も変わらないな」と理解したと思います。

こうしたトランプ大統領の思考回路と人間性を考えれば、トランプ大統領が日本に提示した「24%」という関税の「見直し」を求めようとする石破首相の方針は「飼犬のくせに飼主に噛みつくのか?」ということになるわけです。そして「シンゾーは俺の言うことには絶対に逆らわなかったのに…」と思ったトランプ大統領は、自身のSNSに「彼は交渉のためにトップチームを送って来ると言った!」と綴ったのです。

石破首相との初の首脳会談から1週間後の2月20日、ニューヨークの「渋滞税」を廃止する大統領令に署名したトランプ大統領は、ホワイトハウスの公式ツイッター(現・X)に、金色の王冠を頭に乗せた自身のイラストを投稿し、「渋滞税は死んだ。これでマンハッタンとニューヨークのすべてが救われた。国王万歳!」と投稿しました。この人は自分のことを「アメリカ大統領」ではなく「アメリカ国王」だと思っていたのです。まるで実写版『裸の王様』です。

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