一人暮らしを始めたばかりの学生はカルトに狙われる。現役探偵が伝授「怪しい宗教団体」から身を守る3つの方法

Meguro,,Tokyo,/,Japan,-,March,26,2018:,Graduate,Students,
 

多くの若者が親元を離れ新生活をスタートさせる春。そんな彼らを虎視眈々と狙っているのが悪質商法や宗教団体のリクルーターですが、有効な自衛手段はないものでしょうか。今回のメルマガ『伝説の探偵』では現役探偵の阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、悪質商法や宗教団体の勧誘の実態を紹介。その上で、被害から身を守るため何より大事なのは「予防」として、3つの具体的な方法を挙げています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:カルトのカモ

春は「勧誘」の季節。カルトのカモにならないための予防法

4月を迎え、新しい制服やリクルートスーツなどに身を包む若者が街を歩く姿を見ると、春だなと初心を思い出すもの。

一方で、毎年のようにある彼らがターゲットになる悪質商法や宗教勧誘などの問題が脳裏をよぎる。

もっとも騙されやすい「無根拠型大丈夫シンドローム」な人々

4月は新入学で、大学の入学式やオリエンテーションなどが始まる。実家を出て一人暮らしや大学寮で暮らすということもあろう。一昔前は大学のサークルなどに紛れて、宗教勧誘が行われていた。もちろん露骨に勧誘するのではなく、ゆるいテニスサークルを装い、合宿などの行くと礼拝だとか勉強会と称して入信するように進められたりするわけだ。

騙されるとか勧誘されてしまうのと偏差値はおおよそ無関係だろう。私は大丈夫、うちの子は大丈夫という無根拠型大丈夫シンドロームがもっとも騙されやすいとも言える。

一方で、儲け話や投資の話などもよくある事で、商品を大量購入してしまったり、健康食品だとねずみ講のような仕組みに取り込まれてしまうこともある。いわゆる、悪質商法被害である。

特に、民法改正で18歳成年となってからは、大学は格好のカモ狩り場となった。

一方、ほぼ全ての大学はこうした事態を受けて、注意喚起を強く行っている。ただし、これまでのように未成年を理由に契約を無効にするということも18歳成年では不可能であるし、サークルやボランティア団体に紛れて学生の勧誘をしてくる者を把握するのは難しい。

初夏から増える「生存確認調査」の依頼

私の本業は探偵である。浮気調査のみを専売としない営業方針である私が運営する探偵社は、総合探偵社として様々な依頼を引き受ける。その中で、毎年初夏から秋にかけて受任数が増えるのが、我が子の生存確認、安否確認を目的とした依頼だ。

そして、このほとんどが、大学入学を機に上京するなど親元を離れて暮らし、宗教勧誘から入信して出家してしまったケースやマルチ商法で騙され脅されて大学を辞めて住所不定状態になっているなど、高度な行方調査が必要なケースも多い。全てに共通するのは、「大学を機に」と、「親子断絶」である。

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