大阪・関西万博のNTTパビリオンで抱いた「IOWNの見せ方」の違和感

 

今回、万博を取材して感じたのは大きなディスプレイで未来っぽい映像を見せて、床を振動させて臨場感を出すという演出をするパビリオンが多いということだ。

1970年の大阪万博や1985年のつくば万博のころは「未来にはこんなテクノロジーが実現する」という具体的なモノが展示されていたが、2025年の現代には、未来のワクワクするようなアイデアはすでに出尽くした感がある。そうなると大きなディスプレイで未来っぽい映像を見せて、床を振動させて臨場感を出すぐらいのパビリオンしか制作できないのではないか。

そんななか、おすすめした2つのショーはまさに「ライブ感」があって、本当にワクワクさせられる。

個人的に「これだけインターネットが普及して、Googleマップなどで世界中の情報が得られる時代に万博なんて意味があるのか」と正直、疑問視していた。

しかし、会場を歩き、いろんな国や地域のパビリオンを見てみると、モニター上では体験できない「異国情緒」を味わうことができる。

まだ世界を知らない子供と万博会場を歩き「世界にはこんな国があるんだ」と発見するだけでも、会場に行く価値はあるような気がしてきたのだった。

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image by:  EvergreenPlanet / Shutterstock.com

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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