「学生気分を抜け」は「非常識な企業風土に洗脳されろ」という意味
ということで、あなたの入った会社が「メンバーシップ性強め」である場合は、要注意だと言えます。ここからは、もう少し具体的に、この「メンバーシップ性強め」であるかどうかを判定する方法をご説明しましょう。
例えば、入社式や、配属現場で「学生気分を抜け」というセリフを頻繁に聞く会社は、かなりヤバいと思います。一見すると、のんきな評論家的態度でなく、現場に目を向けたプロになれ、的な「まともな指導」に聞こえます。
ですが、本当は違うのです。会社が勝手な価値観で運営されていて「市民社会の常識とかけ離れた」企業風土が直っていないのです。「学生気分を抜け」というのは「非常識な企業風土に洗脳されろ」という意味であるかもしれないのです。
「人事や経理の仕事を省力化できない」もダメ企業の特徴
次に、これは中堅規模以下の企業が中心になる話ですが、人事や経理の仕事を省力化あるいは外注しているかどうか、この点もポイントになります。一見すると、外注しているとか省力化しているというのは、カネがないのでやっている、つまり危険ではと思うかもしれません。
でも違うのです。大勢の事務職を配属して、経理や人事の仕事をヘトヘトになるまでやっている企業、こっちの方がヤバいと思います。
そうした企業は、法令や社会制度をしっかり守ってタスクを標準化できていないのです。だから外注化も省力化もできない、つまりブラック性を抱えていると考えるべきです。そうした企業に限って「独自の企業文化」などを自慢しがちですが、要注意です。
「基幹業務にコンサルが入っている」企業は終わっている
それから、コンサルが跋扈(ばっこ)している企業も、相当に怪しいです。変化スピードの速い時代ですから、例えば国際市場へ出るとか、新規事業を広げるといった場合に、「社外の知恵」を活用するのは悪いことではありません。ですが、会社の基本的な戦略だとか、業務の基幹部分にコンサルが入っている場合は要注意です。
経営陣に「戦略構築力がない」とか「判断力がない」ということもありますが、一番多いのは、「極端に保守的」な会社で、社内から出た新しいアイデアを潰し続けてきたパターンです。
つまり、外部の人間であるコンサルに「金を払って考えてもらった」ということにして、初めて改革ができるというわけで、そうした企業の場合は、基本的に「終わっている」と見た方がいいでしょう。(次ページに続く)
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