GW連休中に「会社辞めたい…」新社会人必読。今すぐ退職すべき「ヤバい会社」は「〇〇強め」!? この特徴に当てはまったら転職を

 

新人のほうが先輩より給与が高い「逆転給与」が危険な理由

あとは「逆転給与」の問題もあります。人手不足を背景に、新人の初任給を思い切って上げる企業が増えてきました。悪いことでないと思いますが、問題は2年目以上の給与が据え置きになっているせいで、1年目と2年目以上の間で給与が「逆転」しているケースです。

経営陣は少しでも良い人材を集めたいので、初任給を上げたのですが、余力がないので2年目以上の給与アップは追いついていないというわけです。

その場合は、新人に対して「先輩からの冷ややかな視線」が注がれ、初日からハラスメント的な雰囲気が感じられるとか、「高い初任給の世代は将来の昇給が抑えられてしまい、7~8年後には決して高い給与ではなくなっている」危険があると思います。とにかくこの「逆転給与」が発生している職場は要注意です。

いずれにしても、あなたの全人格を企業に丸投げして、10年の下積み生活に耐えて、後からついてくる権限とカネを手にして、40年の全体でチャラにする――という時代はもう終わっています。

自己流の勝手な業務スタイルを違法スレスレで続けながら、それを「独自の企業風土」だと自慢するというブラック性もダメダメです。

とにかく「メンバーシップ性」が強めな企業というのは要注意です。そうではなくて、世界標準の透明で効率的な企業運営がされていること。戦略に独自性がありその背後には明確な哲学がること。世界に通用する高スキルの集団であること。これらを1つのスタンダードなイメージとして持つべきです。

入った会社にそうした評価ポイントがあるのかどうか?それとも「メンバーシップ性強め」のダメ集団なのか?新人の皆さんはまず、この点を見極めることが大事です。

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東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院卒。1993年より米国在住。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を寄稿。米国と日本を行き来する冷泉さんだからこその鋭い記事が人気のメルマガは第1~第4火曜日配信。

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