ゲリラ発表の「NTTドコモ」新料金プラン、戦略の効果はイマイチだった?

 

2020年ごろの菅政権による「値下げ圧力」のころは、NTTドコモがどんな値下げプランを出してくるのか、世間の注目は高く、参加するメディアもかなり多かった気がする。NTTドコモがahamoを発表した後、KDDIがどんな対抗策を打ってくるかにも関心が集まり、結局、Amazon Primeのセットプランだったことで「さよならau」騒動が起こったのも記憶に新しい。

あのころに比べると、もはやスマホ料金も「値上げ」が前提になっているのは誰の目にも明らかなので、メディアとしては関心を失ったのかもしれない。

ただ、やはり、新料金プランの発表であることを、前日の17時に明らかにするのは正直、遅すぎるのではないかという気がしている。

朝の情報番組が特集として長めに紹介するには、あと1日か2日前じゃないと、企画会議に上げられないのではないか。しかも、23日17時以降に朝の情報番組が翌々日以降の企画会議をやるとは考えにくい。しかも、24日は木曜であり、午後に料金プランの詳細がわかっても、金曜朝の番組でストレートニュースには出すのが精一杯ではないか。

広報としてはテレビには事前に料金プランの発表であることを伝えていたかもしれないが、もうちょっと露出を増やすには、あと1日は早く告知し、さらに週の前半に発表会をやるのがベストなのではないだろうか。

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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