永野芽郁の「失敗の本質」を小林よしのり氏が分析。田中圭や二股不倫より実は怖い「事後写真」の破壊的影響力とは?

 

人気芸能人の「事後写真」が持つ強烈な破壊力

事後の写真」がバレたら、もうどうしようもなくなってしまう。

古くは「ニャンニャン写真」事件というスキャンダルがあった。

昭和58年(1983)、当時人気絶頂だった女性アイドルタレントが、ベッドで裸体に布団をかけて煙草をくわえている写真を、写真週刊誌「FOCUS」が掲載したのだ。

何しろ当時15歳、萩本欽一のお茶の間向けバラエティ番組でブレイクして、とにかく健全・清純なよい子というイメージで売っていたタレントだっただけに、まさに驚天動地のインパクトがあった。

記事では露骨な言葉を使うのを避けて「ベッドで二人仲良くニャンニャンしちゃった後の、一服である」という表現で写真を紹介したため、この写真は「ニャンニャン写真」と呼ばれ、「ニャンニャン」は流行語になった。

女性タレントは出演していたテレビ・ラジオ番組、および既に撮影に入っていた主演映画からも降板、CMも全て打ち切られ、通学していた高校からは無期停学、所属事務所からは謹慎の処分を受けた。

さらにその後も芸能誌や女性週刊誌が後追い記事を競って掲載。 そして騒動の最中、写真を「FOCUS」に持ち込んだ元交際相手で当時18歳の少年が自殺するという事態まで起きたのだった。

女性タレントは騒動から1年4か月後に謹慎を解かれて芸能活動を再開したものの、当然人気回復には至らないまま、数年後に芸能界を引退。 2度結婚して2度離婚、一時期は芸能界に復帰してヌード写真集を出すなど紆余曲折を重ね、今は精神保健福祉士になっているそうだが、騒動から42年経っても、今でもその名を覚えている人にとっては「ニャンニャン写真」のイメージが最も強いだろう。

迂闊に「事後の写真」なんか撮らせたら、それを一生背負わざるを得ないことにもなりかねない。

いや、「一生」だけでは済まないことだってある。 八代亜紀なんか、本人が死んでも影響が続いている。 事後のヌード写真なんか撮らせちゃったら、死後でもそれを商売にしようとする「人でなし」が現れるのである。

とにかく、「事後の写真」を撮った男が常に悪いのだ。

永野芽郁を責めてはいけない、だが「事後の写真」を撮ってはならない

永野芽郁の場合は、写真を撮ったのは永野自身のようだが、どこから流出したのかといえば、田中圭のところからとしか考えられない。

おそらく永野が二人のラブラブ写真を浮かれ気分のままに田中に送ったら、田中が奥さんにスマホを見られてしまい、それでばらされてしまったのだろう。

でも、永野芽郁は仕方がない。 女を責めちゃいけない。 あんなに可愛い女はいないんだから仕方がない。

いくら「清純派」といったって、「透明感」があるといったって、「ノースキャンダル」だったといったって、あんなに可愛かったらいろんな男が寄って来るようになる。 そんな状態で25歳にもなって処女のはずがないんだから、これはもう仕方がないのだ。

ただ、責めてはいないけれども、事後に自撮りのツーショット写真を撮ったことだけは良くなかった

事後の写真」を撮ってはならないということこそが、最も重大なテーマなのである。(次ページに続く)

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