永野芽郁の「失敗の本質」を小林よしのり氏が分析。田中圭や二股不倫より実は怖い「事後写真」の破壊的影響力とは?

 

「ゲス不倫」のベッキーは復活した。なら永野芽郁だって復活できる

それにしたって、いくら「不倫疑惑」なんて言っても、10年も経てばみんな忘れるものだし、たとえ何があったかは覚えていても、それをどうとも思わなくなるものだ。

例えば、ベッキーの「ゲス不倫」が騒動になったのは9年前だ。 ベッキーも「清純派」で「透明感」で「ノースキャンダル」が売りのタレントだったから、あの時にはバッシングの嵐が吹き荒れた。 そうして最盛期にはCM14本、レギュラー番組10本を抱える超売れっ子だったものが、一気に全ての仕事を失ったのである。

しかし今ではコンスタントに映画やドラマに出演し、その演技も高評価を受けている。 バラエティ番組へのゲスト出演も増えているし、サイドビジネスも堅調らしい。

もちろん全盛期の仕事量にははるかに及ばないものの、41歳のタレントとしては、たとえスキャンダルがなくてもこのあたりに着地したのではないかという、ちょうどいいところに落ち着いたようにも思える。

今のベッキーに対して、「こいつは不倫をした奴なんだぞ! こんな人間は、テレビに出る資格はない!」なんて抗議をする奴がいたら、そいつの方が狂ってるとしか言いようがない。

そもそも不倫なんてものはあくまでも当事者だけの問題であって、それを全く関係のない野次馬が許せないとか言って騒ぐこと自体がおかしいのだ。

評価すべきなのは、不倫しているか否かなんてことではなく、その人物の能力と魅力だけである。 それとも、魅力も能力も一切評価の対象とはせず、とにかく不倫をしない者、ただ品行方正であるだけの者しか表舞台には出られないような、つまらない世の中になれば満足だとでも言うのだろうか?

週刊誌は商売のためだったら何でもやるから、今は「不倫」をあたかも誰もが怒るべき問題であるかのように焚きつけるのだが、かつてテレビや映画で「不倫ブーム」なんてものが起きていたのは、そんなに昔の時代でもない。

話題は常に移り変わるのだから、10年近くも前の「不倫」にこだわる者なんかいないし、週刊誌だってもっと「旬」のネタはないかと嗅ぎまわっているだろう。

もしも10年前の不倫をネタにバッシングをする者がいたら、よっぽど頭のおかしい者だし、そのバッシングの真の動機は「不倫」ではなく、もっと別のところにあると言って間違いない。(次ページに続く)

この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ

ご購読はこちら

※ワンクリックで簡単に登録できます↑
¥550/月(税込)毎月 第1・第2・第3・第4火曜日
月の途中でも全ての号が届きます

print
いま読まれてます

  • 永野芽郁の「失敗の本質」を小林よしのり氏が分析。田中圭や二股不倫より実は怖い「事後写真」の破壊的影響力とは?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け