印パ衝突が招く最悪の事態。中国の“必然的介入”でアジア太平洋地域が「世界核戦争の震源地」になる極めて近い未来

 

自らの生存方法を急ぎ見つけ出す必要に駆られる日本

ロシア・ウクライナ間での直接的な対話のチャンネルは、非公式には存在・存続していますが、公式なものが生まれるかは今後の協議の行方次第ですし、イスラエルとハマス、そしてヒズボラやイランなどとの対話チャンネルも、まだ間接的なもので、直接対話の機会が見いだせない状況であるため、早期に心理的な根本原因の緊張を緩和し、徐々に解決に導くためのプロセスが成立していません。

インドとパキスタンについては、水面下での協議は行われているものの、どちらのリーダーもすでに拳を突きあげており、なかなか直接的に緊張を緩和し、解決の糸口を見出す状況には至っていません。

これらの非常にfragileで、極限まで緊張が高まっている状況がどこかではじけ、連鎖した場合には、私たちも自らの生存のための方法を急ぎ見つけ出さないとならなくなるでしょう。

トランプ関税への対処に気を囚われている間に、私たちの生存を脅かしかねない極度の緊張が近づいてきていますが、はて、私たちはそれに気づき、何らかの対策をまじめに考えているでしょうか?

この問いを投げかけて、今週の国際情勢の裏側のコラムを閉じたいと思います。

(メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』2025年5月9日号より一部抜粋。全文をお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録下さい)

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