玉木雄一郎氏「備蓄米は動物のエサ」発言の「何が」有権者を怒らせたのか?5つの論点。「玉木、コメで遊ぶな」生理的嫌悪感も

2025.05.30
by 東山ドレミ
 

玉木氏の問題点(4)庶民の生活苦をまったく理解していない

玉木氏が「動物のエサ」と呼んだ備蓄米を、大手ECサイトの楽天は「生活応援米」と名付けて商品化した。なんとも頼もしいネーミングだが、予約販売がすでにスタートし、飛ぶように売れているという。

「小泉氏の掲げた目標は『5キロ2160円前後』ですが、楽天では備蓄米が税込・送料込の2138円で売り出されました。しかもデフォルトで値引きクーポンが用意されており、それを適用すると1738円という破格の値段になるということで、大変好評を博しているようです。楽天以外でも備蓄米の人気ぶりは加熱しており、それだけ消費者が“手頃に買えるお米”を待ちわびていたということでしょう。

『古古古米なんて動物のエサだ』『なぜ無料で配らないんだ』などと難癖をつける玉木氏に対して、『庶民の生活苦をまったく理解していない』という反論が出るのは当然と言えます。大所高所からの議論はもちろん大切ですが、消費者にとっては店の棚やECサイトのカートこそが現実ですからね。『今の消費者の気分をまったく読めていない時点で、政治家としてのセンスに欠ける』といった指摘が少なくありません」(ネットメディア編集デスク)

多少味が劣ったとしても、圧倒的なお値打ち価格にはつい目が止まってしまう。それが庶民の感覚というものだろう。「あと1年で動物のエサになる」古古古米も、「あと6時間で産業廃棄物になる」スーパーの半額惣菜も、もしかすると玉木氏にとっては同じものなのだろうか?

玉木氏の問題点(5)食べ物で遊んでいる

玉木氏が得意とするのは「女遊び」と「言葉遊び」だが、日本人の国民性は食べ物、とりわけ主食の米で“遊ばれる”のを非常に嫌うという。いわゆる「罰が当たる」感覚だ。

「今回、ネットの意見や周囲の友人知人の話から強く伝わってきたのは、『玉木氏は食べ物のお米で遊んでいる、お米を粗末に扱っている』という生理的な嫌悪感です。ある女性は、『お母さんが一生懸命に作ってくれた(少し地味な)手作り弁当を、クラスメートのヤンキーにバカにされたときの感じに似ている』と表現してくれました。自分がこれから食べようとしている食べ物をバカにされるというのは、多くの人にとって耐えがたい屈辱のようですね。表現が難しいのですが、私もまったく同感です」(ネットメディア編集デスク)

「同じ釜の飯を食う」という言葉がある。食事は人類にとって重要なコミュニケーション手段だ。これは個人レベルでも国家の外交レベルでもそうだろう。

逆に、ある食文化や食材を否定するというのは、それを好む相手を拒絶するのと同じことではないだろうか?そう考えると、「備蓄米をめぐって言葉遊びをしている」玉木氏に、多くの人々が嫌悪感を抱くのは当然かもしれない。

玉木氏には他にも「実弟が“玉木代表の弟”を名乗って悪事を重ねている詐欺師」など問題が山積している。あの弟にしてこの兄、という結末にならなければいいのだが――。

image by: たまき雄一郎オフィシャルサイト – ふるさとが好きだから、一所懸命。

print
いま読まれてます

  • 玉木雄一郎氏「備蓄米は動物のエサ」発言の「何が」有権者を怒らせたのか?5つの論点。「玉木、コメで遊ぶな」生理的嫌悪感も
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け