まさかのトヨタが買収?
また、破産の過程で「トヨタがNETAを買収する可能性がある」という噂も一部で流れたが、トヨタはこれを明確に否定。
トヨタは伝統的に提携や共同開発を重視し、リスクの高い新興メーカーの買収は行わない姿勢を維持している。
一時はテスラに出資していたトヨタだが、NETAとテスラでは状況も何もかもが異なる。
こうした噂が生じた背景には、一時は復活の狼煙か、と思われた、NETAへの南寧産業投資集団など国有資本の支援が限定的で、経営危機が続いたことがある。
国有資本の毀損
一般的に、中国では国有資本の毀損は大きなタブー。
NETAに資本を注入した国有資本は南寧産業投資集団に限らず、多岐にわたる。
NETAに注入した国有資本が不良債権化すれば、ビジネスや自動車の問題にとどまらず、政治問題する可能性もなくはない。
急成長からの没落
NETAの破産は、中国EV市場の不安定さを象徴しており、他の新興メーカーも今後、安定した資金調達と信頼性の確保が求められることを示すものになりそう。
また、急成長から一転、経営危機に陥る、というのは、他社でも起こりえない話ではない。
新興を含む、中国の自動車メーカーは、立ち止まることなく、技術開発を続け、新技術や新たな体験、価値を創出、ユーザーに提供し続けなければならないことも浮き彫りにしている。
それだけ、消費者の厳しい視線にさらされているのが中国の自動車市場ということも確認させられる事案だ。
出典: https://auto.gasgoo.com/news/202505/15I70425054C109.shtml
※CHINA CASEは株式会社NMSの商標です。
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