若者にとって「身近で手軽な隣国」となった韓国との今後
日本との関係は、歴史認識をめぐる対立を解消しようとした前政権の遺産を受け継ぐのが支持確保のために必須との見方が大半だ。
日本のアニメやJポップが韓国の若者に好まれ、日本の若者の好きな音楽ジャンルとしてKポップが重要な地位を占めている現在、日韓の交流の主役は若年化している。
日本人と韓国人による混成グループも日韓を行き交い活躍する中、私の大学のゼミでは、ケアとメディアの関係性を主なテーマで韓国を殊更、テーマにしていないものの、学生がフィールドワーク先として韓国をごく自然に選んでいるのも面白い。
韓国とは領土問題や歴史認識で「近くて遠い国」となった過去からすれば、学生が身近で手軽な隣国と認識していることは、健康的だ。
とはいえ、戦後80年の今年をどのように日韓のリーダーが総括するかで、この流れを止めるか、信頼を強固なものにするかが決まる。
8月15日は日本にとっては終戦記念日であり、韓国では光復節とされ国の主権が戻った日。
戦前の非対称的な双方の立場を踏まえ、日本はケアの視点を忘れることなく、未来に向けたメッセージを発出する準備をしてほしい。
この記事の著者・引地達也さんのメルマガ
image by: 이재명 - Home | Facebook
ページ: 1 2