浮気は裏切りであり、傷つく人が必ずいます。しかし、そんな浮気現場を調査する現場では、ときに探偵たちに不思議な感情が芽生えることがあります。メルマガ『探偵の視点』の著者であり、浮気調査や人間関係のトラブルに日々向き合っている“イケメン探偵”こと現役探偵の後藤啓佑さんが出会ったとある浮気カップルの話を語っています。
応援したくなるカップル
浮気は悪いこと。
探偵として何千件もの浮気調査を行っていると、依頼者の憎しみを間近で感じ、浮気や不倫の罪の重さを肌で感じる毎日です。
しかし、そんな日々の中でも、まれに「応援したくなる浮気カップル」という存在に出会うことがあります。
先日も、そんなカップルの調査を行いました。
対象者は30代の男性。浮気相手も同じく30代の女性でした。調査は合計3日間行いましたが、すべての日で接触があり、探偵サイドとしては“良い証拠”がしっかりと押さえられた案件でした。
依頼者からの情報では「毎週日曜日に会っている気がする」とのことだったため、3週連続で日曜日に調査を実施。
初日は夕方、旦那さんが一人で車を運転し、カフェへ。そこには同世代と思われる女性が先に待っており、合流。2人は楽しそうに2時間ほど会話を交わしていました。
もちろん、我々探偵も店内に入り、関係性を探るために1席空けて席につき、聞き耳を立てる。会話の内容は、仕事の話や共通の趣味の話などで、付き合い始めたばかりのカップルのような、少し初々しい雰囲気が漂っていました。
2人ともまだ敬語が抜けきらず、会うこと自体を楽しみにしている様子がひしひしと伝わってくる。調査員の予想では「おそらく最近趣味のサークルで出会ったのでは?」という推測でした。この日は、そのカフェで終了。
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